うさぎさんが見せる行動は、本当に様々だといえると思います。うさぎさんを取り巻く環境が違うことでも行動に現れることですし、またうさぎさんの性格などの違いでも、たとえ同じ環境を与えた場合でも違った行動を示すといえることだと思います。ご家族と一緒に過ごしている場合、特定の人にだけ違った行動を見せるということも少なくありません。うさぎさんなりの捉え方があるのか、より懐く様子を見せることもありますし、逆に苦手といえるような素振りを見せる場合もあるようです。うさぎさんへの接し方などが関係していることもあるようです。食事やおやつなどのうさぎにとっての楽しいことやうれしいことを対応している方には好意的な様子を見せるようですが、爪切りやグルーミング、それを行う為に必要な抱っこなどの役割を担当している人に対しては、警戒心をもつ傾向はあるようです。また、今回の場合には、声などにも反応しているようですね。声が理由となっているのか、それとも飼い主さんが大好きだから、その声にすぐ反応しているのか、どちらが先なのかは不明ではあるかと思いますが、いずれにしましても、このうさぎさんはご質問者の飼い主さんが大好きだといえるのだと思います。大好きだから独り占めしたいというような気持ちもあるのかもしれません。また、隙あらばかまってもらいたいという気持ちなどもあるのではないでしょうか。水もひとりで飲むことができても、そばに飼い主さんが来てくれた時、甘えて見せて飲むのを手伝ってもらってるのでしょう。いつでもコミュニケーションを取りたいと思っているのかもしれません。うさぎもとても表情豊かな動物ですし、我々が思っているよりも賢い動物です。周りをよく観察していますから、自分がよりよく過ごせるように、飼い主さんを誘導するということも十分に考えられることなのだと思います。もしかしたらうさぎさんの方が一枚上手といえるところもあるのかもしれません。トイレについては、トイレという捉え方がうさぎさんごとで異なっていることでもあります。飼い主さんが与えたトイレをトイレと受け入れてくれない場合には、何らかの理由があることなのだと思います。トイレを置いた場所が適切ではないということであったり、トイレそのものがお気に入りではないということなども考えられることです。また、うさぎさんがどの場所を一番多くトイレとして使っているのかということを探っていただくことも必要です。与えられた環境の中にトイレの場所を決めるわけですから、その場所がどこかということを探ってみてください。またうさぎさんによっては、トイレが一か所に決まらないということもあります。今回の場合にはうさぎさんの縄張り（行動範囲）が広いということもありますので、この環境も関係していると考えられると思います。また、興奮することでおしっこや糞が出てしまうことは、習性として見られることです。この点もご理解いただいているようですので、ケージから出す時にその興奮をいったんおさえてあげられる場所を与えていただくことでもよいのではないでしょうか。サークルなどを使って、一旦その場所で過ごさせてあげてから放すということでも、また違った行動が見られてくるのではないかと考えられます。トイレのしつけはうさぎさんごとでも違っています。取った対策に対してどう行動を見せるのかを観察していただきながら、ベストな方法を見つけていただきたいと思います。そして、うさぎさんとの接し方については、それぞれのお宅ごとでルールを決めていただくことでよいのではないでしょうか。どこまでならば許せるのか、時間を取ってあげられるのか、飼い主さんが毎日過ごす中でうさぎさんへのお世話や接することが負担とならないルールを考えていただくことが大切です。毎日同じ生活リズムを与えていただくことで、ストレスのない生活を送ってもらえることにもつながります。その為には飼い主さんが毎日同じように接してあげることが大切でもあります。飼い主さんが無理のない生活リズムを送ることでうさぎさんにもそのリズムが伝わります。お互いが快適に過ごすことができる環境を考えていただくことで、ルールが見つかるといえるのだと思います。