生後５カ月のホーランドロップで、体重が２kgを超えているということですので体付きも大きめの子といえるようです。４０のケージということですので、横幅が４０センチサイズと捉えさせていただきます。このサイズのケージですと、より体付きの小さな子に向いているといえるかと思います。ホーランドロップは小型種のうさぎではありますが、標準体重が２kg前後（１．８kg以下が理想）に成長するうさぎですので、小さくても６０サイズか、ゆったり過ごすことができる８０サイズが望ましいことではあると思います。ただし、ケージの置き場所などによってケージを大きくできないという場合もあると思います。その場合には、体を伸ばす事ができるように、ケージの中のレイアウトを考えなおしていただくことなどの判断が必要になってきます。体を伸ばした姿が斜めの状態でも、うさぎさんが窮屈そうではない印象があるならばこのまま観察していただいてもよいのかもしれません。または、ケージにサークルを併用するなどして、ケージの外で過ごすことができる環境を与えていただくことなどもよいと思います。広さや時間などはご家庭ごとでそのルールを決めていただくことでよいのです。毎日同じように過ごさせてあげられるように、飼い主さんがうさぎさんに与えてあげられる環境をムリなく作っていただくことが重要です。うさぎは体を伸ばすことで、体表面の面積を増やして体の熱が逃げやすいようにしているのです。今の季節にはよく見せる姿ですので、快適に過ごすことができる環境を考えていただくことが重要です。室温や湿度などもしっかり管理してくださいね。そして、ケージの中でのスタンピング（足ダン）の行動が見られているようです。スタンピングは、うさぎさんからの言葉の行動のひとつといえると思います。自分の身に危険を感じた時や、異変を感じた時など、野生化では自分の仲間に対してそのことを伝えるための手段として見られています。ペットうさぎではあっても、その身近にいる飼い主さんに伝えたいことがある時のコミュニケーションのひとつとして考えられることだと思います。外からの情報への反応ということだけではなく、うさぎさんから飼い主さんに伝えたいことがあるということも考えられると思います。例えばご飯の時間がいつもより遅いよ！ということや、暑くて過ごしにくいよ！などといった言葉として見せている場合もあるのではないでしょうか。また警戒している時などに見られるケースも少なくないようですので、うさぎさんを取り巻く環境全体を見回していただきながら、どういった意味があるのかを探っていただくことになると思います。そして体調が悪く、痛さや辛さなどを我慢しているような場合にも、スタンピングを見せることがあるようですので、体調に変化や問題がないかという点も探っていただきたいと思います。そして叱ったことで怯えているそぶりも見られるようですから、声を掛ける時には静かに優しく、そしてアクションを起こす時にもゆっくりと、接する時にはうさぎさんの目線に合わせていただくことなどが必要なのだと思います。警戒させないということを考えていただきながら、ゆっくりと関係を築いていっていただきたいと思います。