お腹を下すという表現ですので、下痢などの状況が見られていると解釈させていただきます。引っ越しという環境の変化を体験したということがありますので、確かにこの変化によって体調を崩したという場合も考えられることだと思います。ただ、症状が軽減していない状態でもあるようですので、慎重に対応していただくことが重要なのだと思います。新しい環境の中で、うさぎさんにストレスとなるような点がないか、今一度うさぎさんを取り巻く環境を見直していただきたいと思います。また、一日の生活サイクルなども、これまでと同じに過ごさせてあげられているのか、変化せざるを得ないという場合でも、新しく与えた環境にストレスとなることがないかを探っていただきたいと思います。その他には食事の内容などにも目を向けていただいて、これまでとの違いなどを見つけていただくことで、お腹の調子を崩している原因などが見えてくることがあると思います。これらに大きな要因がないという場合には、お腹の調子自体に問題が起きているということが考えられることですので、やはり専門家にしっかりと診ていただくことで安心できることだと思います。通院がうさぎさんにとってストレスとなることも考えられることではありますが、症状が見られているというサインを受け止めていただくことは大変重要なことです。そして、汚れたままの状態では不衛生な環境となりますし、別の病気を招いてしまう可能性も生まれてきますので、なんとかきれいにしてあげていただきたいと思います。抱っこされたり、触られるということから逃げるような素振りもありますが、必要なことだと言い聞かせながら対応していただきたいと思います。固めに絞った濡れタオルなどで、拭き取ってあげることなどから試してみていただくことでもよいと思います。逃げる行為が想定できる場面ですので、逃げられないような環境を与えるということも重要です。広いスペースの中で捕まえようとしても、逃げられてしまう確立が高くなります。そうではなくケージなどある程度のスペースの中から抱き上げてあげることのほうが、抱き上げ易い環境とはいえると思います。そして必要のある抱っこだという気持ちをしっかりもって、飼い主さんが躊躇せずに抱っこすることが大事なのです。短時間で済ませてあげられるように、抱き上げる前にタオル類やグルーミングスプレー、ブラシなども準備をしてトライしていただくことも大切です。そしてこの汚れをきれいにするということも、獣医師のもとでその手順などをレクチャーしていただける場合もありますので、この点なども踏まえて是非ご相談いただきたいと思います。