年齢を重ねてからお迎えしたという場合でも、そのうさぎさんの個性を知っていただきながら、そしてその子のペースに合わせての距離の縮め方があることだと思います。２歳という年齢ですので、お迎えされる前の環境での過ごし方が、うさぎさんの中には固定されていることも考えられます。どういった環境でどう過ごしていたのかということがわかれば、今後一緒に暮らす上でのヒントとなることかもしれません。また、基本的にうさぎは抱っこが苦手でもあります。捕まえられるという本能を感じて、逃げようとする様子はみんな見せる行動でもあるのです。その本能も受け止めていただきながら、必要性のある抱っこがあると覚えてもらえるよう環境を作っていただくとよいのです。触れあいたいという気持ちももちろんあることだと思いますが、うさぎさんにとってはストレスを感じる行為だともいえますので、うさぎさん目線でも考えていただくことが大事なのだと思います。それでも、抱っこは必要不可欠な行為でもあります。ケージやキャリーへ移動させる時や、ハーネスやリードをつけるときにも必要な行為です。その必要不可欠な抱っこは、うさぎさんにも受け入れてもらえるよう教えていただくことになるのです。実は抱っこは、飼い主さん次第で上達することができます。タイミングを逃さないことや、躊躇しないという気持ちを持って行っていただくこともコツとなります。そしてどんなに短い時間でも、飼い主さんの意志で解放してあげるということも重要ですので、ここ！という場面を作っていただいて、チャレンジしていただきたいと思います。Q&Aのしつけのカテゴリには、抱っこにまつわる質問が多数ございますので、是非そちらも参考にしていただきたいと思います。そして、まだお迎えして間もないことでもありますので、このうさぎさんがどういった性格を持っている子なのか、どう過ごしているのかなど、よく観察していただくこともとても大切だと思います。うさぎさんも、新しく迎えられた環境がどういった場所なのか、飼い主さんはどんな人なのかということを探っている時期でもあると思います。お互いを知るための大事な時間でもありますので、そっと側に寄り添って優しく見守っていただくことも試してみていただきたいと思います。いつも側にいるな～と興味を示してくれるようになることで、その距離も縮まってくるといえると思います。