４月下旬生まれで体重が３００gないということですから、だいぶ体の小さなうさぎさんではないでしょうか。一般的な体重の増加とは違う状況を見せているとも解釈できるでしょうから、慎重に対応していただくことは大切だと思います。お迎えしてから、ストレスなく過ごすことができるよう努めていただいているようですから、引き続き体調などに変化がないかということをしっかり観察していただきたいと思います。お迎えする時に健康状態をチェックしていただいていることだと思いますが、成長段階については特に問題なしということでしたでしょうか。また、食事の内容や量などについてしっかり伝授いただきましたか？月齢から見ると、通常よりは体重が少ないですから、栄養をきちんと取り込んでいるのかどうかという不安もあることだと思います。十分な栄養を取り込むことが必要な状況ですから、子うさぎ用のペレットをいつでも食べられる環境にしてあげることが大切です。牧草については、アルファルファ牧草のほうが栄養価が高いですので、今回の場合はより適しているといえるかと思います。朝夕ひとつかみ程度の量が適量となると思います。チモシーなど繊維質をより多く含む牧草の場合、制限なく与えてしまうことで必要な栄養素までも一緒に排泄してしまい、まれに成長不良が見られる場合がありますのでご注意いただきたいと思います。お迎えして時間も経ってきていますので、様子を診て健康診断の機会を設けていただくことはよいことだと思います。この体重が適正であるのかどうかも含めて、今のうさぎさんの状態を知ることができると思います。この時、食事の内容などもよりアドバイスいただくとよいと思います。そしてケージの移動ですが、よりうさぎさんの様子を見てあげられる環境に移していただくこともよいと思います。体調も考慮しながら、リビングへ移動してからの数日は、あまりかまわずに新しい環境を認識してもらえる時間を与えてください。生活音がこれまでとは違ってくることでしょうから、その環境に慣れてもらうということが優先となると思います。その時にうさぎさんを優しく見守っていただくことで、どのように過ごす子なのか、どのような性格なのか、そして見せる行動から何を考えているのかなどを、飼い主さんも探ったり考えたりする大事な時間でもあります。そしてうさぎさんの様子をみながら、少しずつ声掛けの回数を増やしてもらったり、コミュニケーションを取っていただくことができると思います。慎重な性格を持っているようなうさぎさんであれば、ゆっくり時間を掛けて、新しい環境を受け入れてもらえるように接していただくことが大切です。