サークルの中で遊ぶことができる時間は、うさぎにとってもとても楽しみな時間だといえるでしょう。普段過ごすケージから解放された一定のスペースで、体を十分に使って遊ぶ様子が見られることだと思います。この場合の床材としては、滑りにくい環境となるよう考えていただくことが必要になってきます。フローリングの場合には特に滑りやすい状況といえますので、マットなどを取り入れていただくことになると思います。お手持ちのサークルのサイズによりますが、サークルマットはお勧めです。（商品番号2597クイックサークルマット・商品番号1817プラスマット）布製ではありますが防水加工がされている厚手のマットです。立ち上がりもありますので、サークルにフィットするように作られています。ただ今回のお宅の場合は、遊び場を広くとっている環境のようですので、サークルマットではその範囲に間に合わないようではありますね。マットの端を噛んでしまう様子があるようですが、端でなければいたずらしない様子があるならば、遊び場一面に敷くことができるマットにしていただいて、サークルの外にマットの四隅がくるようにしていただくことでもよいと思います。若干ではありますが、遊び場が狭くなることには繋がりますが、滑らない環境を与えていただけるようになるのではないでしょうか。また、マットの端を簡単に引き出したりいたずらできないように、サークルの外側に重しなどを置いたりして、四隅を固定できるような工夫もよいのかもしれません。もしくは、マットと床面に滑り止めの効果のあるシートなどを挟むこともよいと思います。ずれることがなくなることで、いたずらしにくい環境ともなることでしょう。この場合にも、うさぎさんがいたずらしたり齧ったりしないように、遊ばせている間は見守っていただくことは必要だと思います。選ぶマットについても、毛足が長くないものや、繊維が簡単に引き出せないようなものなどがよいと思います。クッションフロアなどを取り入れていらっしゃるご家庭もあるようですので、齧ったりすることがなければこちらも滑り難い環境になるかと思います。うさぎは布製のものを舐めたり齧ったりという行為をわりとよく見せます。グルーミングの延長のような印象を受けることがありますが、習性や本能などからも見られる行動なのではないかと感じられます。想定できる行動のひとつでもありますので、そうできない環境を考えていただきながら、対応した状況にうさぎさんがどういった反応を見せるのかを観察していただきたいと思います。反応はうさぎさんそれぞれで異なっていますので、誤飲につながらない、なおかつ滑らずに快適に遊ぶことが出来る環境を模索していただきたいと思います。