いつもと違う様子をうさぎさんが見せた時、その行動にどのような意味があるのかを探っていただくことは、とても重要なことなのです。私たちに言葉で伝えることができないですから、行動で示してきているのです。今回のうさぎさんの場合は、飼い主さんに甘えているような、側にいたいというようにも捉えられる行動を見せてきています。前日に病院での受診があったということで、なおかついつもの先生ではなかったという背景があるようです。緊張しているようだという様子も伺えたようですので、この変化をうさぎさんは敏感に感じ取り、いつもと違ったねと伝えようとしているのかもしれません。また、この受診の際に普段とは違った対応などがあれば、その変化でストレスっを感じたとも考えられることだと思います。また、新しいおもちゃを取り入れたという点にも、関係があるのかもしれません。トンネルということですので、存在感もあるおもちゃだと思います。気になってはいても何？という疑問を感じていることで、飼い主さんの側で様子を伺っているということもあるのではないでしょうか。警戒の体勢はとっていないということですが、複数の変化があった時期ということでもありますので、飼い主さんの側で甘えたいということなどが考えられると思います。ただし、食欲や排泄の状態など、よく観察していただくことも重要です。見せる行動の変化に加えて、普段と違うサインが隠れていないかを探っていただくことで、その言葉の意味が見えてくることでもあります。また、飼育環境にも変化がないかを見回していただくこともよいと思います。だいぶ暖かさも出てきましたので、日によっては室温なども調整されていることだと思います。ケージ周りが寒く感じていたりすることで、飼い主さんの膝の上で暖を取っているという可能性もあるのかもしれません。そして体調不良を疑えるような状況があった場合には、担当の獣医師にご相談いただくことが必要になってきますので、より注意深く観察していただきたいと思います。