噛んだり舐めたりという行動は、うさぎにはよく見られることです。私たちのように手を使って物を確認するということがありませんので、それに変わった行動とも捉えられたりするのかもしれません。また、舐め続けるという行為も、わりと見られる行動のひとつでもあります。大丈夫？と問いかけたくなるほどに、その行動を続ける姿を見せることもあるようです。舐める行為には、においつけの行動としても捉えられることでもあります。また、飼い主さんなどに対して見せる時には、コミュニケーションのひとつということもあり、愛情表現の為ともいわれています。クッションやソファー、衣類などを舐める場合、これらには飼い主さんのにおいがたくさん感じられる場所でもあると思います。その場所に自分のにおいをつけて、縄張りを示そうとしているという解釈もできることです。また、始めはそういった気持ちで行った行為が、習慣化してきている場合もあると思います。縄張りの確認を行いながら、その場所に来たら舐めるという連鎖反応となっていることも考えられるのではないでしょうか。行動がパターン化するということもうさぎの習性のひとつとしてあげられますので、そういった状況が見られているともいえるのかもしれません。舐め続けることで、更にその行動がエスカレートしてしまう場合もありますから、あまりにも執拗に見せる場合には、止めさせてあげるという対応も必要になってくると思います。また、物によって見せる行動が違うということには、うさぎさんなりの意味があるのだと思います。飼い主さんの物にはより馴染みがあって舐めるという行為を見せていたり、ご主人の物に対しては、噛むということで縄張りを主張しているような印象も受けるようです。枕を取り合っている行動ではあるようですが、元を正せば大好きな飼い主さんを取り合う仲という関係なども見えてくるようではないでしょうか。ご主人との関係性は、遊び相手などの自分と同等の仲間のような捉え方をしているのかもしれませんね。飼い主さんが筆頭の家系図が見えてくるような印象をお受けします。