うさぎさんが突然これまでとは違う様子を見せているようですので、その行動の意味を探っていただくことはとても大事なことです。行動の変化は、うさぎさんからの言葉として捉えられることですから、体調不良などのサインではないかということも疑っていただきながら、観察していただくことは重要なことなのです。まず、叱り方がいつもとは違ったということがありますが、叱った方が飼い主さん本人ではなくご家族の方です。この違いはうさぎさんにとっても認識できていることだと思います。叱られている状況を思い返しても、そういったことが伺えるようではないでしょうか。ただ、やはりいつもと違う反応であったことに、警戒してしまう場合も考えられることです。手を見ることでまた音が出る、叱られるといったことを連想しているようならば、逃げる素振りを見せることもあるでしょう。また、プール帰りの飼い主さんのにおいの変化は、嗅覚が優れているうさぎのことですから、このことも認識できていることだと思います。おやつの量が多かったことは、お腹の調子などに変化がないのであれば、うさぎさんにとっては喜ばしいことでしょうから、拒絶するということに繋がることはあまり考えられないのではないでしょうか。様々なことを一度に体験したということですので、どの理由が当てはまるのかということの判断は難しいことだと思います。また、年齢的に思春期が訪れても不思議ではありませんので、お年頃の行動ということも考えられることだと思います。自分の気持ち（自我）を表現してきているともいえるのかもしれません。自分の気分に合わせて接してほしいといった状況も見えるようではないでしょうか。そして、発情などを向かえることでも、普段とは違った様子を見せることもあります。食欲や排泄の状況、そしてそのほかのうさぎさんの様子などもよく観察していただいて、少しでも不安な様子がある場合には、病気などを隠していないかという疑いを持っていただいて、かかりつけの獣医師に診ていただくことがよいと思います。