出産後の状況ですから、まずは、お母さんと赤ちゃんの健康状態を確認していただくことは重要なことだと思います。初めての出産ということでしょうから、お母さんも神経質になっていたりするかと思います。また妊娠がわからなかったという状況でもありますので、十分な準備を行えずに出産、子育てを向かえたともいえると思います。環境が不十分であったことが理由のひとつとなって、子育てを上手に行えない場合もあります。そうなった場合には飼い主さんが赤ちゃんにミルクを与えていただく必要も生まれてきます。また、種類の違ううさぎでの繁殖ということと、お母さんの方が体の小さい品種ですので、母体に危険が生じていた可能性はあることです。出産後の体調などに十分に気を配っていただくことも必要です。人慣れしていないということがあるようですから、慎重に対応していただくことも重要です。お母さんうさぎの部屋んぽや、食事、掃除などの時間は、赤ちゃんから気をそらすことができる時ですので、この時に赤ちゃんの確認を行っていただくとよいと思います。慎重派のうさぎさんの場合には、お母さん以外のにおいがついてしまうことで、その後の育児に影響が見られることもありますので、手袋などを用いて確認していただくことがよいかと思います。うさぎさんが体温をしっかり保つことができているか、兄弟がいるようですからお互いで暖を取ることができているのかも確認してください。場合によってはペットヒーターなどを取り入れていただくことも必要になると思います。そして可能であれば、体重測定も行っていただければ、ミルクをしっかり飲んでいるかという確認にも繋がると思います。また、亡くなってしまっている赤ちゃんがいないかということの確認も重要です。お母さんが十分なミルクを与えてあげられるように、食事も普段よりは多めに与えていただく必要があります。より栄養価のあるアルファルファ牧草も適しています。万が一、赤ちゃんが十分に成長していないということがあった場合は、ペットミルクを与えていただくことになります。通常のうさぎの授乳は、栄養たっぷりなミルクを一日一回程度、赤ちゃんのお腹が真っ白くなって膨れるほどの与え方であると言われています。与える回数が少ないですので、ミルクを飲む姿を目にすることがないことではあると思います。赤ちゃんの体重が順調に増えているようであれば、ちゃんとミルクをもらっているといえます。お母さんうさぎが育児を上手に行えている時には、あまり手を出さずに見守ってあげていただければよいのですが、もし万が一、赤ちゃんの体重が増えていないという場合ならば、授乳が上手く行っていないと推測できるかと思います。その場合には、小動物用（うさぎ）のペットミルクを一日数回は与えていただくことが必要です。与え方としては、一日５～６回ほど、スポイトやシリンジ（成長に合わせて哺乳瓶などに移行するとたくさん与えられるようになります）で、うさぎさんのお腹が白くなるまで与えてください。ミルクの温度は、うさぎさんの体温に近い３９℃ぐらいが適切ですので、湯せんしながら与えていただきたいと思います。与えた後は口の周りをぬるま湯に浸したガーゼなどできれいにしてあげましょう。また、排泄も上手に行えているのかということも注意する点だと思います。ミルクを飲ませたあとに、ぬるま湯に浸したガーゼなどで下腹部をやさしくさするようにしてあげてください。こうすることで、自ら排泄できるよう促すことができます。排泄することができているのか確認していただいて、できるまでこの方法を続けてあげることも大切です。そして成長に伴って、離乳という時期も訪れます。固形物（ペレットや牧草）も口にするようになりますので、是非数冊の飼育書にも目を通してみてください。より詳しい情報が得られることと思います。