うさぎはひげからもたくさんの情報を得ている動物なのです。うさぎのひげは感覚器官としての役割があり、狭いところを通る時その幅を知るためなどに必要な部分です。暗い中や狭いところでも、ぶつからずになんなく通ることができていることには、このセンサーの役割をもつひげがある為ともいえるのです。このひげを自ら短くしているような様子が伺えるようです。グルーミングの時や食事の時などにその様子があるのではないかということですが、うさぎさんを取り巻く環境全体を見返していただくことがよいと思います。ストレスなどがないか、また食事内容も含めて考えていただくことが必要だと思います。チモシー牧草もしっかりと取り込んでいるのか、繊維質が不足していないかということも大変重要です。ひげと特定できることではないのですが、体の毛を過剰にグルーミングしたり、抜いてしまったりする場合に、牧草（繊維質）が不足していることで見られている場合があるのです。年齢的にも十分なチモシー牧草を与えていただけますので、牧草大好きなうさぎさんとなるようたっぷりの牧草を与えていただきたいと思います。また、うさぎさんの行動も観察していただいて、感覚器官に問題があるような素振りがないかということを確かめていただくことも大事なことだと思います。不安がある時にはかかりつけの獣医師にこういった背景があるということをご報告いただいて、問題がないかということを確かめていただくとよいでしょう。