うさぎは食べたものを吐き戻すという行為をしませんので、口の中に送り込まれたものは全てお腹の中に進みます。今回食べてしまったと思われる輪ゴムは、うさぎさんが食べて簡単に消化できるものではありません。ですので、お腹の中に留まってしまうことも少なくないと考えていただくことも必要なのです。どういった状態で食べたのかということでも変わってくることですが、細かく噛みちぎってくれていたら、運良く糞に混ざって排泄されることも考えられることではあります。ただし、牧草やペレットと違って歯で上手にすりつぶせないため、飲み込むような状態になることも考えられるかと思いますので、そのままお腹の中に停滞してしまうことが考えられるでしょう。詰まってしまうと腸が動かない状態なども考えられますので、うさぎさんの体調に異変がある時には、直ぐにでも獣医師に診せていただくことが重要です。そしてこの排泄を促してあげるように、牧草の繊維質を積極的に取り込んでもらうこともひとつの対処法となります。今回対処していただいたように、異物を食べてしまった時、口の中にまだ残っているという場合には、それを手で出してあげることのほか、お腹に留まらないように牧草をたくさん食べさせてあげることが必要になってくると思います。うさぎさんの状態に変化がないようですが、今後も注意深く観察していただくことが必要です。変化がなくても心配が残るというときは、獣医師にご相談いただくことが一番です。まだ子うさぎさんですから、体調が急変することもありますので、そうなった時に慌てないよう、事前に診ていただく獣医師を探しておくことも必要なのだと思います。そして今後は、誤って口にしてしまわないように、お部屋に放す前には危険なものは全て排除してあげることが必要です。