年末ということもあり、帰省される方も多いことだと思います。この場合、帰省先に一緒に出かけるか、もしくはお留守番をしてもらうかという選択になることだと思いますが、今回の場合はお留守番はなしということのようです。外出の経験がひと月に一度という頻度であるようですので、ある程度うさぎさんの様子の変化などが予測できることだと思います。ただし、あまり外出が得意ではない様子が伺えますので、この点は受け止めていただく必要があるのだと思います。長距離を車での移動となりますので、うさぎさんにかかるストレスもかなりあるといえるのだと思います。短時間の移動の際でも、周りの環境に警戒している様子がありますので、その状態が移動中続く可能性はあることだと思います。また、車の場合は電車や新幹線などと違い、わりと振動を感じやすい環境でもあります。その点を把握していただきながら、休憩時間をまめにとりつつ移動されることなど必要になると思います。緊張していることで、食べたり飲んだりということも見られにくくなりますし、トイレも我慢したりする可能性もあります。この緊張を取り除いてあげられるように、うさぎさんの様子を見ながら休憩する時間を作ってあげてください。そして、ケージごとの移動をお考えのようですが、ケージのようにある程度の広さがあることで、体が安定しにくくなります。移動中は体が伸ばせるぐらいのスペースを確保できるキャリーのほうが向いています。ただし、やはり個体差があることですので、普段のケージのほうが安心する様子があるという場合には、それもひとつの判断といえるのでしょう。状況を見ながらうさぎさんが楽な体勢を保つことができる環境を与えていただきたいと思います。また、車ではなく、交通機関を使うということも判断のひとつになると思います。こちらの場合にも込み具合が予想されることではありますが、移動の時間が短縮できますので、早く帰省先に着くことができ、自分の時間を持つことができるといえると思います。どの判断がよいかということは一概にいえないことですが、うさぎさんの性格やその時の体調なども考慮していただいて、判断していただくことになると思います。また病院についても、帰省先から少し遠方であっても、救急を受け付けてくれるところがないかお探しいただくことも重要なことです。帰省先に到着して終わりではなく、そのあとまた同じ移動が待っているわけですから、体調を万全にしてあげる必要もあります。また急な環境の変化で体調を崩すことも十分に考えらえますので、そういった点も視野に入れながら、対策していただくことに越したことはありません。どうしても診てもらえる病院がないというならば、普段かかりつけの獣医師に事前にご相談しておくことでもよいのかもしれません。長距離移動を控えているということで、予測できる状況に対してどう対応すればよいかのアドバイスをいただけることだと思います。そして帰省先では、他の動物がいる環境の中に入りますので、この環境に対するストレスも考えておく必要はあると思います。移動のストレスに加え、環境の変化のストレスも加わりますので、慎重に対応していただくことは必要なのではないでしょうか。うさぎさん専用の縄張り（部屋）を準備していただいて、普段過ごしいる環境と少しでも同じになるような環境作りがよいと思います。車での移動であれば、ケージやケージ内の物も一緒に運んでいただけると思いますので、うさぎさんを取り巻く環境が変わっても、過ごすケージの中はいつもと一緒にしてあげることができます。車での移動ではない場合や、頻繁に帰省する機会がある時などは、普段使っているものと同じケージを帰省先にもご準備いただくことでもよいと思います。そこに普段使っている餌入れやボトルなどの小物類を持ち込んでいただくことでも、うさぎさんにとってはお馴染みの環境と思ってもらえるのではないでしょうか。到着後には、なるべく安心してゆったり過ごしてもらえるような環境を与えることが必要です。生活リズムも普段と同じになるように努めていただくこともとても重要です。そして、様々な環境の変化を体験することですので、その変化を受けずに済むように、帰省前には普段よりもより体調を万全にしておくことも大切です。規則正しい生活を心掛けていただいて、少しでも具合が悪いサインがある時には無理をしないという判断も必要になってくると思います。