うさぎさんのトイレの使い方を改めてよく観察していただいたことで、うさぎさんの行動がより見えてきたのではないでしょうか。だからこそトイレの場所を誘導できたといえるようです。おしっこが１００％の確立でトイレにできるということは滅多にないことでもありますので、飼い主さんがうさぎさんの行動を把握して本能に沿った環境作りができて、なおかつトイレにしてほしいという飼い主さんの気持ちまでも受け止めてくれた奇跡の状況なのかもしれませんね。５ヶ月といえば、そろそろ思春期に突入してくる時期でもあります。また、体が成熟しますので、赤ちゃんを考えていない場合には避妊手術を行うことができる年齢でもあります。この避妊手術に関しては、近年のうさぎ事情では前向きに考えていただく傾向があります。うさぎをしっかりと診ることができる獣医師も増えてきていますし、何よりも飼い主さんのうさぎさんに対する知識が増えたためによることなのだと思います。それでもやはり飼い主さんごとで考え方や捉え方が違っていてよいことなのです。いろいろな環境の中、どうしても避妊手術に踏み切れないという方もいらっしゃいます。その場合には、より定期的な診断を受けていただいて、病気を早期発見できる環境にすることが必要になるのです。その場合でも、安心して診ていただける獣医師を探すことが必要になります。お住まいの地域によっては、なかなかうさぎに強い獣医師を見つけることが難しい場合もあることだと思います。症例を多く持っていないという場合でも、うさぎについて興味を持ち、熱心に勉強されている獣医師も必ずいることだと思います。そういったうさぎに前向きな方を見つけていただくことも、飼い主さんの使命のひとつといえるのかもしれません。お住まいの獣医師会に問い合わせていただくことや、知人などの口コミなどから探していただくこともよいと思います。そして直接会ってその獣医師との相性を感じていただくことも重要です。うさぎを診ていただくことではありますが、対人間同士の付き合いになりますので、考え方の違いや根本的な相性などで、感じ方がそれぞれ違ってくる場合もあるのです。是非直接足を運んでいただいて、かかりつけの獣医師を見つけていただきたいと思います。安心しておまかせできる獣医師が見つかれば、避妊手術についてのご相談にも乗っていただけることなのだと思います。そしてうさぎの発情についてですが、女の子の場合の発情期は、７～１０日間の許容期と、１～２日の休止期とが周期的に繰り返されるようです。生殖器が赤っぽく腫れたり、うさぎの背中を押すと腰を上げオスを許容する体勢をとることと、においつけの行為が激しくなる傾向もあるようです。また、疑似妊娠の行動なども場合によって見られることもあるでしょう。うさぎさんの行動を観察していただきながら、発情の行為などが見られた時には、その行為を助長しないような環境をつくって、見守っていただくことになると思います。そしてうさぎさんの縄張りが明確な環境は、縄張りの主張を無駄にせずともよい環境でもあります。一見すると狭くてストレスがある？と捉えてしまいがちですが、実はそうではありません。自分の縄張りが決まっているということは、ストレスの少ない安心できる環境といえるのです。今回の場合には、決まった縄張りの中で決まった時間遊ぶことができる環境ですので、これを毎日の習慣として与えていただくことで、生活リズムも安定してくるといえると思います。規則正しい環境を与えていただくことで、うさぎさんのストレスも軽減できるといえるのです。