これからうさぎさんをお迎えするということですから、その当日までどういった環境を与えられるのか、与えるとよいのかということで、頭を悩ませてしまうこともあると思います。飼い主さんが普段過ごす生活の中にうさぎさんをお迎えしますので、基本は飼い主さんの生活リズムに合わせてもらうという環境作りでよいといえると思います。お世話をする飼い主さんの生活に無理をしてしまっては、元も子もありません。飼い主さんのストレスを、うさぎさんは敏感に感じ取ることが多々ありますので、飼い主さんがハッピーに過ごすことで、そのハッピーをうさぎさんにも与えてあげられるのです。ケージの置き場所についても、基本を考慮していただいて、あとはそれぞれのご家庭でベストとなる場所を見つけていただければよいのです。今回の場合には、リビングに置くということが前提になるようです。そういった時には、その中でもどこがベストな場所となるのかを考えていただくことになります。ご家族がより一緒にいられる場所ですから、うさぎさんにとっても一緒にいられることが楽しい、幸せだということに繋がることだと思います。明るさや賑わいといったことについても、うさぎさんにそのことがルールだと認識されれば、ストレスとはならないと考えられます。もちろん、お迎えした数日は、うさぎさんがそのルールを受け入れてくれるかということを、優しく見守っていただくことは必要なことです。出入り口付近ではなく、またすきま風などの影響をあまり受けない場所、テレビがある位置なども考えながら、設置場所を決めてあげてください。また、うさぎは夜行性に近い生き物です。まったくの夜行性ということではなく、正式には薄明薄暮性の動物です。明け方（薄明）と夕方（薄暮）など、昼や夜ではないこれらの時間帯に行動が活発になる生き物です。この習性を理解していただくことが大事なのです。この習性から、明け方に活発に行動することが推測できます。明け方は飼い主さんにとって休息の時間帯ですから、うさぎさんにもその時休息してもらえるように、夜間は飼い主さんと一緒に楽しく過ごす時間帯というルールを与えていただいてもよいのだと思います。もちろん、お考えのように、夜間の時間帯は別室で過ごさせるという判断や、ケージにカバーをかけて休息の時間だと教えていただくことも対処方法となります。いずれの場合でも、与えられた環境にうさぎさんが従い、そのルールに沿った過ごし方を見せてくれるようになると思います。うさぎさんにとって、日々の環境の変化などをあまり与えず、毎日同じように過ごさせてあげることが、一番のストレスフリーの環境となります。一定のリズムで過ごしてもらうことが大切なのです。いずれの環境の場合でも、そのことがルールとなればうさぎさんは受け入れてくれるのです。また、常に一緒にいたい甘えん坊さんなのか、より静かな環境でゆったり過ごすことのほうが好きな子なのか、性格なども見ながら与える環境を考えていただくこともよいことだと思います。生後５ヶ月ということですので、ある程度の性格も見えていることだと思いますので、どういった子なのかお迎えするショップなどにもご相談していただくとよいと思います。