１０歳のうさぎさんですので、体調の変化などを見逃さないように、よく観察していただくことはとても大事なことです。食欲がないということはとても不安な状況だと思います。獣医師にも診ていただいているようですが、その成果もあまり感じられないということですので、別に問題があるということや、年齢的な変化ということもあるのかもしれません。ペレットをまったく食べないということには、歯にトラブルが生じていたりしないかという点も疑っていただくことも必要だと思います。野菜など興味を示してくれるものもあるようですので、なるべく途切れずに食べられる環境になるよう努めていただくことも大事でしょう。食べるものが少なくなることで、消化システムも働かなくなりますから、そうなると胃腸も動くことが少なくなり悪循環が生まれてしまいます。今はまず食べてくれるものを与えるということも必要なようです。もちろん、水分も取り込んでもらえるよう、積極的に飲みやすい環境を与えていただくことと、場合によっては点滴などで水分と栄養を取り入れてもらう必要も生まれてくるのだと思います。また、しゃっくりに関しては、横隔膜の痙攣です。くしゃみや咳ではないと断定できるならば、これらの症状から考えられる病気の疑いがあることではありませんが、あまりに長く続いたり、頻繁に見られるときには、何らかのサインであると感じていただくことは必要なのだと思います。私たちでもしゃっくりが長く続くことで、ストレスを感じる場合もありますので、うさぎさんにもそういったストレスとなっていることを想定して、ご相談いただくことはとても大切なことです。状況がよくなっていない場合には、今一度獣医師にご相談いただきたいと思います。そして、食事の取り方にも普段には見られない様子がありますので、体に変化があるのではないかとよく診ていただくことも必要なのだと思います。食事をとることができるように環境を整えることも大事なことですが、食欲がないということが、どこからきているのかということを探っていただくことが必要なのだと思います。高齢ですので、検査や処置にも制限が見られてくることもあると思います。そういった点などもよくお話していただけるように、かかりつけの獣医師によくご相談していただきたいと思います。大事な家族のことですから、わかりやすいように噛み砕いてご説明いただきたいとお伝えいただければ、より親身になって対応してくださるのではないでしょうか。鼻呼吸をしているうさぎですので、鼻にトラブルがあることはとても苦しい状況となります。この点にも不安がないかということも是非ご相談ください。