盲腸糞は、タンパク質とビタミンと多くの微生物を含んでいます。うさぎはこれを食べる事でエネルギーを取り込みます。通常はうさぎさん自ら直接口にしていますので、飼い主さんの目にふれることが少ないのですが、場合によっては食べ残しが見られることもあります。食べ残しが見られる時には、うさぎさんにとって環境や生活スタイルが変わり、盲腸糞の出る時間が一定でなかったり、ストレスなどで消化機能が低下している場合などが考えられます。また、肥満などによって上手に食べられないこともあります。このほかには、十分な栄養素をしっかり摂取している時に、盲腸糞を食べ残すというケースもあるようです。どういった原因が考えられるのかを探っていただいて、その原因を取り除くことができるような環境作りが必要になってきます。今回の場合には、食事の内容に、穀類や野菜を乾燥させたものがあります。ペレットを十分に与えている時には、穀類や野菜などはご褒美程度の与え方が望ましいことです。一握りの量を一日二回与えているという量は、かなり多いといえることではないでしょうか。カロリーも大変多く取り込んでいることでもありますので、盲腸糞を食べずともよい環境となっているのではないかと推測できるようです。一日に与えているペレットの量も、このうさぎさんの標準体重（適正体重）の３％程度でおさまっているのかということも、改めて確認していただくことも大切だと思います。そしてご褒美の量も制限してあげることが重要だと思います。避妊手術済みのうさぎさんということですので、体重管理にも気を配っていただくことが重要です。そして、やはりうさぎにとって牧草は欠かせないものですので、好みの牧草を探して与えていただきたいと思います。それぞれの時期に刈り取られる旬の牧草などであったり、より柔らかい牧草、もしくは牧草がペレットの形状になったタイプの牧草ペレット（商品番号1156）などを試してみていただきたいと思います。