病院が苦手なうさぎさんは、たくさんいることでもあります。普段過ごしている環境とは別の場所へ出かけるということは、うさぎさんの環境が一変することでもありますので、その環境の変化にストレスを感じてしまうことは少なからず全てのうさぎにあるといえるのではないでしょうか。感じるストレスの大きさなどが、それぞれのうさぎさんにとって異なることで、見られる行動に違いが出てくるといえるのだと思います。今回のうさぎさんの場合には、本当に病院が苦手なタイプといえるようです。そしてその変化が定期的に見られていても、まだその変化を受け入れることができないといえるのではないでしょうか。うさぎの特性のひとつとして、行動がパターン化することがあるのですが、それにはこういった通院やお出かけの場合などにも当てはまり、繰り返されることでそのことを理解して環境の変化を受け入れ、ストレスが軽減されることでもあるのです。順応性があるという部分もうさぎの特性なのですが、それ以前に今回のうさぎさんは、よりデリケートな子だといえるのかもしれません。食べない時間が長くなってしまうことで、お腹のリズムが滞ってしまうことがありますから、なんとか口にしてもらえるような環境を与えていらっしゃることではあると思います。その中にははやり強制給餌ということも必要になってくるのかもしれません。もし可能であれば、病院でそのコツを教わってチャレンジしてみるという判断もあると思います。もちろん、暴れてしまうことが予想できますから、ご家族一緒に取り組んでいただくことにもなるでしょう。また、強制的に食べさせられることが特に嫌で、より食事を取るまでの時間が長くなるという時には、適した判断ではない場合もあるでしょうから、うさぎさんの様子と性格なども踏まえて判断していただくことは必要なのだと思います。エネルギー的にも心配があると思いますので、その場合には、ブドウ糖α（商品番号278）などを取り入れていただくこともよいでしょう。また、飼い主さんとのコミュニケーションが好きな子（かまってもらいたい子）であるならば、その時間を取ってあげることもよいことだと思います。側に居てあげることや、声を掛けてあげること、撫でてあげることなどを行いながら、愛情を武器に食欲を戻すことができないかということを試してみていただきたいと思います。体調が悪くなることと、通院すること、そして回復するまでの経過など、このうさぎさんにとってのリズムやパターンがあるのかもしれません。うさぎさんその子その子で性格も違えば見せる行動にも違いがあります。一日のリズムやひと月過ごす上でのリズムも同様なのだと思います。このうさぎさんなりのリズムがあるということも受け止めていただきながら、その中でよりよい環境を与えてあげられるよう考えていただくことでよいのではないでしょうか。