うさぎさんを取り巻く環境の中で、音というものは切っても切り離せないもののひとつでもあると思います。突発的な大きな音や、持続的に続く大きな音でも、集音効果の高い形状の耳を持つうさぎですので、やはりストレスとなることではあります。ストレスが苦手である生き物ですので、その点をきちんと理解していただいて、そのストレスを軽減できるような環境作りということが必要になってくるだと思います。それぞれのご家庭ごとで、うさぎさんを取り巻く環境には違いがあります。また、うさぎさんそれぞれでも個体ごとの性格にも違いがあることです。大きな音がどの程度の音であるのか、それが一度だけであるのか、頻繁に続く環境となってしまうのか、また、よりデリケートなうさぎさんなのか、わりと平気にしているうさぎさんなのかということでも、捉え方が違ってくることなのだと思います。普段にはない環境を体験することで、うさぎの心身に影響を及ぼしてしまう可能性はあることですが、それが全てのうさぎさんに当てはまるとは言い切れないことなのだと思います。その時の様々な状況によって、見られる状態が違ってくることといえるのではないでしょうか。その環境によっては、命に関わってくる場合も少なからず推測できることもありますし、ストレスが長い年月をかけて気持ちや体を病んでしまうという可能性も捨てきれないことだと思います。ストレスフリーの生活は目標ではありますが、そう簡単にその環境を与えてあげられることではありません。例えば抱っこや通院などもうさぎさんにとっては苦手なことですので、ストレスとなることでもあります。それでも必要不可欠なことですので、苦手だといううさぎさんの気持ちを受け入れていただきながら、そのストレスが少なく済むような環境を考えていただければよいのだと思います。そして頑張ってくれた後にご褒美を与えてあげるなど、楽しいことと合わせてあげることでも、この後にはおやつがあると関連性を持って理解してくれることにも繋がります。苦手なことでも繰り返されることで、そのことが日常の一部となってくれますので、そうなれば慣れてくれる、受け入れてくれると解釈ができるようにもなります。うさぎはとても賢い生き物でもあります。与えられた環境がどのような状況であるのかということもちゃんと理解してくれますので、その中で飼い主さんがどう対応してくれているのかということもきちんと見ていると思います。ですから、出来る範囲でのよりよい環境を与えてあげることで、うさぎさんもそのことを納得して受け入れてくれるのです。こういった疑問を持って、どうするとよいのかと考えてくれている飼い主さんの気持ちさえも、うさぎさんには伝わっているのではないかと思います。気になる音が聞こえる時、うさぎさんの側で大丈夫だよと優しく声をかけてあげることや、飼い主さんが臆することなく過ごすことで、安心できる環境だと受け入れてくれることだと思います。