トイレがトイレとしての機能ではなく、寛ぐ場所として認識してきているようです。うさぎさんにとって、とても快適に過ごすことができる場所となっているのでしょう。ケージの中にトイレの他に寛ぐ場所がない（ベットやハウスがない）場合や、トイレを気に入ってしまった場合など、トイレがトイレの意味を果たさなくなるようでもあります。今回の場合は、ケージの中の環境を今一度確認していただくことがよいでしょう。トイレの他に寛ぐ場所を作ってあげることが必要なのだと思います。また、ケージの床材や、トイレのすのこなど、材質についても考えていただくとよいと思います。よく過ごしている場所の材質が気に入っているなどがあれば、その点を踏まえながら、環境を変えてみることができるのです。例えば、トイレのすのこは、金網製が多いことと思います。これからの季節は涼しく感じることもあるでしょう。ケージの床材が木製やプラスチックなどのすのこであれば、その場所よりも金属製の環境のほうが好みだということが推測できると思います。この場合には、すのこを金属製の物に変えていただくことで、ケージ全体がこのうさぎさんの好みの環境へと換えられることだと思います。そうなった時、トイレをどのように使うのかという観察ができます。また、ケージの外に一定のトイレの場所が見えて来ているようです。その環境がペットシーツの上ということですので、ケージのトイレのすのこを思いきって外して、ペットシーツを敷いてトイレとして使うかどうかを観察できることではないでしょうか。もちろん、シーツをいたずらしたりしないか、齧ってしまわないかということも観察しながら、うさぎさんがどう反応するのかを探っていただきたいと思います。何をトイレと認識しているのかが見えてくれば、おのずと適した環境を作っていただけることだと思います。そして、まだ３ヶ月の年齢です。今後成長を続けることで、見せる行動にも変化がありますし、思春期などを迎えることでもまた違ったトイレの姿が見られてきますので、焦らずに、そして前向きに取り組んでいただきたいと思います。ケージの中のトイレは使っていなくとも、うさぎさんの縄張りの中の一か所にはトイレを決めてきておる子ですので、トイレが覚えられないということではありません。うさぎさんなりにトイレの場所はここと決めつつある状況ですので、それが飼い主さんの与えるトイレの環境と一致していないだけなのです。どうしてその場所をトイレとして使うようになったのか、与えた環境の中でうさぎさんが判断していることでもありますので、うさぎさんを取り巻く環境全体を観察しながら、その意味を考えていただきたいと思います。