うさぎさんが見せる行動のひとつに、足ダンと呼ばれているスタンピングがあります。この行動には、自分の身に危険を感じたときなどや警戒している時などに見られていると捉えられると思います。野生のうさぎの場合は、特に仲間に対していろいろな合図をするときに見られるようですから、ペットうさぎではあっても、その身近にいる飼い主さんに伝えたいことがある時のひとつの言葉として考えられることなのだと思います。また、体調がよくないなどがあり、痛さや辛さなどを我慢しているような場合にも、見られることがあるようでもあります。今回の場合は、部屋んぽの際に見られる行動となっているようです。うさぎさんを取り巻く環境を観察していいただいたことで、この行動が見られる際の関連性が見えてきているようではないでしょうか。飼い主さんが椅子に座り、その足が床に降りている体勢の際に見られる行動です。床に直に座っている時には見せない行動ということですので、この微妙な距離感に対して伝えている言葉ということも考えらえるのではないでしょうか。もっと側にいてかまって！という言葉と捉えられるようでもあります。スタンピングの後にダッシュで逃げてどや顔を見せるあたりは、遊んでいる状況ともなっていることだと思います。また、飼い主さんの位置が自分よりも高い場所に認識できている環境だと思いますので、自分の優位性を示すために見せているという解釈もできるのかもしれません。スタンピングをやめさせたいということですので、まず、見られる場合の環境を作らずにどういった行動の変化があるのかということを探っていただくことになると思います。ケージから放すときには椅子に座らないということで、どう反応するのかを探っていただければ、この言葉の意味も見えてくることでもあると思います。かまってほしい、遊ぶといった意味があれば、変わらずにスタンピングの行動を見せると推測できると思います。また、スタンピングの音が軽減できるよう、うさぎさんが遊ぶ縄張りの中を、クッションフロアなどの防音対策に役立つ環境を作っていただくこともよいことだと思います。