お引っ越しの予定が決まっていることで、事前に準備や心構え、そしてうさぎさんにもその練習をしてもらえるともいえるのかもしれません。飼い主さんとうさぎさんの最終的な移動が、新幹線という交通機関を使うということですので、確かにケージやサークルなどは、当日ないしは事前に搬入されることなのだと思います。ケージも梱包が必要ということではあるようですが、この作業を一番最後にできるように、もしくは、ケージはそのまま積んでもらうことができないかということを確認していただくこともよいのかもしれません。直前までケージの中で過ごしてもらえれば、バタバタした環境の変化は感じられるものの、自分の縄張りの中で安心して待っていてもらえることだと思います。また、引っ越し本番まで時間がありますので、キャリーの中で過ごすことを練習させてあげることもよいと思います。この場合、うさぎさんが体を伸ばすことができる大きさであることが重要になってきます。また、下網（すのこ）がついていて、排泄しても体が汚れないタイプのもの、水を与えるボトルも取り付けられるものが必要です。引っ越し先までの移動もある程度の時間がかかりますので、その間でも快適に過ごしてもらえる環境を考えていただきたいと思います。そして、これからの季節は特に熱中症対策も必要になってきます。キャリーはケージよりもコンパクトですので、うさぎさんの体の熱がこもってしまう場合もあります。また、キャリーを取り巻く環境によっては、うさぎさんが快適と思うことができない状況も生まれてきます。ですのでこの点も注意していただくことがとても重要です。そして、そのキャリーの中で過ごすことにうさぎさんにも慣れてもらえる機会を作っていただくことが必要です。キャリーもケージと同じように自分の縄張りだと認識してもらうことで、移動という環境の変化を体験していても、安心できる状況にあると思ってもらえるはずです。対応できることは様々だと思いますので、どのような環境を与えてあげられるのかということを確認しながら、うさぎさんにもその環境を受け入れてもらえるようにしていただければよいのだと思います。