通院のストレスによる状況といえるようですが、うさぎにとっても水は欠かせないものですので、なんとか飲んでもらえるような環境を作ってあげたいところなのだと思います。ボトルで与えている場合には、そのボトルからの水の出る状況を確認していただく（水が出やすいか）ことや、取り付ける位置を替えてみることなどで、飲みやすい環境になっているかを確認していただけます。また、器と併用して与えていただくことで、更に飲みやすい環境を与えていただけます。器の場合には、固定式の餌入れなどを代用してお使いいただくことでも、うさぎさんが器を引っくり返したり、中に入ったりせずにすみますのでお勧めです。この場合にも取り付ける位置をそれぞれのうさぎさんに合わせて、ベストな場所を見つけていただきたいと思います。今回の場合には、様々なボトルや器なども試してみても、全く興味を示してくれないということですので、大変難しい状況となっていると思います。飲みたくても飲めない状況であるのか、飲みたくないからなのかという点も疑問があると思います。シリンジで与えることは可能なようですので、このコミュニケーションを待っているという可能性も考えられることだと思います。より美味しい水分ということや、飼い主さんとの触れ合いを求めているという解釈もできるのかもしれません。手間がかかることではりますが、シリンジで飲ませてあげることで、水分を取り込んでくれることならば、その状況を続けていただくことにはなると思います。病気などの時の水分補給の助けとなるアクアコール（商品番号944）やうさぎのバランスウォーター（商品番号949）、ブドウ糖α（商品番号278）などを取り入れていただきながら、甘い味に興味を示しているのかということも確認していただいてもよいでしょう。飲んでくれるようならば、こちらを徐々に薄めて水に移行できるように試していただくこともよいと思います。もしくは、生野菜なども積極的に取り込んでくれる子であれば、野菜から水分を取り込ませるという方法もできることだと思います。普段から野菜などは食べていないという場合には、初めての食事となることですので、お腹がゆるくなったりする可能性もありますので、極少量から試してみるということは必要になってきますが、試す価値はあるのではないでしょうか。水分が不足することで、脱水症状を引き起こしてしまいますから、そうなると点滴なども必要になってきます。点滴をするには通院が必要になりますので、今回のうさぎさんのようによりデリケートな場合には悪循環となってしまう場合もあることでしょう。担当の獣医師ともどう水分を与えることがベストとなるのかよりご相談いただきながら、最善の対策を見つけていただきたいと思います。