うさぎさんが見せる行動のひとつに、スタンピングと呼ばれる行為があります。足ダンとも呼ばれますが、後ろ足を床面に叩き付ける仕草と共に、大きな音が聞こえてきます。自分の身に危険を感じたときなどや、警戒している時などに見られるケースが少なくないようです。野生のうさぎの場合は、特に仲間に対していろいろな合図をするときに見られるようですから、ペットうさぎではあっても、その身近にいる飼い主さんに伝えたいことがある時、ひとつの言葉として見られている行動とも考えられることだと思います。また、体調が悪いなどで、痛さや辛さなどを我慢しているような場合にも見られることがあるようです。うさぎさんを取り巻く環境全体を見回していただきながら、どういった意味があるのかを探っていただくことで、それぞれのうさぎさんの気持ちが見えてくると思います。今回の場合には、タカタカという表現です。小刻みな動作に加えて、あくびをするというリラックスしているような状況も見られていますので、本来感じられる警戒や恐怖といったイメージとはかけ離れているような印象もお受けします。この行動が見られる時の飼い主さんの状態や、その周りの環境などに関連性などはありませんでしょうか。何かの行為に対して見せているようであれば、その行為に対しての言葉と捉えられることではあると思います。そういったことはないという場合、スタンピングといわれる行為としての動作ではなく、今回のうさぎさんなりの特別な動作ということとも考えられることではないでしょうか。食欲や排泄の状態にも問題ないようですので、病気に関連される不安はないようですが、足裏の状態なども確認していただくことも大事なのかもしれません。ソアホックの症状などがないか、体のチェックをする際にこの点もご確認いただくとよいでしょう。