斜頚の症状が改善されたということですので、早期の対応が功を奏したといえる状況だったのではないでしょうか。症状が見られた時に適切な対応をとっていただくことで、その後の状態が改善されたり、軽度で済んだりすることでもあるのです。また、うさぎさんの強い生命力も感じられることだと思います。食事の見直しをされたことで、より健康的な環境が整ってきているようですので、なによりのことではないでしょうか。体内のリズムが安定してきているともいえるでしょうから、本来あるうさぎの本能や習性なども見られ始めてきていると解釈できるのかもしれません。発情の行動は、年齢や環境なども関係してくることではありますが、うさぎにとって本来見られる状況のひとつでもあります。発情の行為を助長させずに済むように、飼育環境も見直していただくことも大切です。ただし、今回の場合には、生殖器付近のグルーミングなどでそのことが刺激となってしまっているような印象もありますので、グルーミングの際にその点を気をつけながら様子を観察していただくことが必要なのだと思います。そして、斜頚の症状の時と同じように体が動いてしまうということには、なんらかの理由があるのではないでしょうか。症状が見られなくなってはいても、興奮したりすることで普段のようにコントロールが効かなくなってしまっているということも考えられることなのだと思います。末梢系（脳や脊髄以外の神経が侵されている場合）のトラブルでの斜頚であったということならば、内耳炎などがまた起きているとも考えられるのかもしれません。うさぎさんがどういった時に見せる行動であるのかということを理解されていらっしゃいますので、今後もより注意深く観察していただきながら、定期的に診察を受けるということもとても重要なことなのだと思います。また、右側に傾いてしまうことから、右足でその傾きをコントロールしているという可能性は十分に考えられることだと思います。そうなることで右足に負担がかかりますので、足裏の毛が薄くなってしまうこともあることだと思います。グルーミングの際に、足裏の毛もボリュームを戻してあげられるようにしていただくことや、足裏の環境をよりよく保つために、OYKグルーミングスプレーを用いたグルーミングもお勧めです。そして飼い主さんがお考えのように、飼育環境自体も見つめ直していただくことはよいことです。わら製のマットなどもよい環境のひとつとなるでしょう。この場合には、トイレが一定の場所に決まっているということは条件として必要となると思います。マットの上でもおしっこしてしまうことがある場合には、濡れた環境に足裏やお尻が触れることになってしまいますので、逆によくない環境となってしまいます。日頃のうさぎさんの過ごし方などを観察していただきながら、どういった環境であればより快適となるのかということを考えていただくことで、それぞれのうさぎさんんにとってのベストな環境が見えてくるのだと思います?