自然界で過ごすうさぎの目線で考えてみると、仰向け抱っこという状況は、本来体験することがないあり得ない状況のひとつといえることだと思います。抱っこされたり、捕まえられたりという行為は、基本的にうさぎは苦手なのです。その点からいえば、小学生の娘さんがうさぎさんを上手に抱っこできているということは、そのコツがわかっているからということなのだと思います。また、うさぎさんにとっても、その行為を受け入れている状況があるといえるのではないでしょうか。お互いがコツをわかっているからこそ、大人しく仰向け抱っこができているともいえることなのです。抱っこされる前やその後のうさぎさんの様子も観察していただきたいと思います。苦手と言われている抱っこではありますが、このことにも個体差があることです。抱っこされるコミュニケーションが、実は嫌ではないと感じているうさぎもいることだと思いますので、抱っこされることでそのコミュニケーションを喜んでいるのか、それとも苦手だけどつき合ってくれているのか、ストレスを感じていないかということを観察していただきたいと思います。うさぎさんが娘さんに対して見せる行動などからも、お互いの関係性が見えてくることもあると思います。上下関係などが明確であれば、娘さんに服従しているからこそ、見せている状況という解釈もできるのかもしれませんよ。