２歳のうさぎさんということですので、体の成長などはしっかり遂げていることと推測できると思います。ただし、環境の変化を体験していますので、この変化によって体調を崩したりしないかということを観察するためにも、お迎えして数日はゆっくりと過ごさせてあげることは大事なことなのです。もちろんうさぎさんの個体差があることですので、環境の変化にも臆することなく、食欲も排泄にも心配な点がないという場合で、ケージの外にも興味を示す様な素振りが見られている場合であれば、様子を見ながらケージから放してあげることもひとつの選択となるでしょう。ケージの外に放してあげる際の注意点は、年齢に関係なくいえることですが、危険な環境がないかということを前もって確認していただくことになると思います。うさぎは齧ったり掘ったりする習性があります。これらの行動があるという前提で、環境を整えていただくことが必要です。そして、先住うさぎがいる環境にお迎えしたという場合には、お互いの縄張りを主張する可能性もあります。ですから、それぞれの縄張りをあらかじめ飼い主さんが決めて、その環境を与えていただくことがよいと思います。今回お迎えしたうさぎさん専用の遊び場を与えていただくことで、その場所が自分専用の縄張りとなります。他のうさぎさんがその中に入ることができなければ、お互いのうさぎさんが無駄に縄張りの主張をせずに済む環境になるともいえるのです。複数飼育の場合には、お互いを尊重してあげることも必要になりますので、それぞれのうさぎさんの個性を見ながら、飼い主さんがルールを決めていただくことでよいのです。また、お迎えしたうさぎさんだけであるということならば、単独飼育の環境となります。この場合も、ある程度の縄張りを決めて与えていただくことがよいと思います。飼い主さんが主導権をしっかり握り、制限がある環境の中で過ごさせることで、しつけができることにも繋がります。遊ぶことが好きで活発に行動するうさぎさんであるならば、飼い主さんが無理のない範囲で遊ばせる頻度を増やしたり、一回の時間を長めにしてあげるなどして、新しくお迎えされた環境での、新しい生活スタイルを覚えてもらうことでよいのだと思います。