うさぎさんも私たちと同じように、その時々の体調の変化がありますので、見せる様子や行動が違ってくることもあることです。その変化を見逃さないであげられるように、日頃からよく観察してあげることが重要なのです。どんな違いが見られているのか、その要因となることがあるのかどうか、うさぎさんだけではなくうさぎさんを取り巻く環境全体を見回して考えていただくことが大切です。今回の場合には、定期検診後に元気がなくなったということがまずありますので、縄張り以外（普段過ごしている場所ではない）の場所での体験が、やはりイヤだったということも十分にあることだと思います。通院後、元の状態に戻るまで時間がかかるうさぎさんも少なくないですので、こういった状況が考えられるのだということを受け止めていただくことでよいのだと思います。この時にどういった反応を見せているのか、回復するまでどのぐらいの時間が必要だったのかということを、記録して覚えておくことも大事なことです。今後の通院後のうさぎさんの様子の目安にもなることですからね。そして、お隣さんのお引っ越しという普段とは違った環境もあったということですので、これらを敏感に感じているといえることなのではないでしょうか。いつもと同じという環境ではないということですから、そのことがストレスとなっている可能性はあるでしょう。ですが、食事に関しても、食べ切るまでの時間や勢いが違っているとはいえ完食しているということ、排泄の状態にも量は減っているとはいえ、いつもと同じ状況であるということから、すぐすぐ病気の疑いがあるという状況とは言い難い印象はあるようです。ただし、おっしゃるようにこれ以上不安と感じる状況が見られた場合には、通院のストレスが心配などといっている場合ではなくなりますので、適切な対応をとっていただくことが必要になってくると思います。ペレットの切り替えを行っていることや、通院、飼育環境の変化などを重ねて体験しているということでもありますから、それらがデリケートなうさぎさんの様子に変化を見せているとも捉えられることでもあるでしょう。牧草を普段通りに食べてもらえるように、声を掛けて不安を取り除いてあげながら、直接手で与えていただくこともよいことだと思います。飼い主さんからの普段と変わらないコミュニケーションで、うさぎさんも安心して過ごすことができるのだと思います。うさぎさんにとって苦手な抱っこやキャリーなど、あまりよくないイメージのある対応は今は極力控えていただいて、うさぎさんがどういた行動を見せてくれるようになるのかを観察していただくことでよいのではないでしょうか。