トイレの使い方に変化が見られているということですので、その状況をよりよく観察していただくことは大切なことだと思います。今回のうさぎさんの場合には、トイレに足を乗せるという行為を見せていますので、その場がトイレの場所であるということは認識していることなのではないでしょうか。本来ならばその時に体の向きを変えることで、トイレがトイレとして使われることですが、そういった体勢になっていないといえるのだと思います。トイレに乗るという行為が見られていますので、間違った状況ではないですからなかなか難しい対応になってしまうことなのでしょう。また、うさぎさんがひとりで留守番する時間もあるようですから、付きっきりで対応するということもさらに難しい状況といえるようです。ただ、日中の時間帯はうさぎの休息時間でもあります。この時は食事や排泄の回数も、普段よりは比較的少なくなりますので、在宅時にどう対応してあげられるのかということを考えていただくとよいのだと思います。４歳という年齢ではありますが、行動に変化があるということも受け止めていただいて、トイレの高さや大きさなども考慮していただくこともよいのかもしれません。年齢を重ねることで、トイレの段差などが苦手になってくる場合もあります。場所を替えてもトイレを使わないということであるならば、トイレ自体を見直してみるということもひとつの方法となるはずです。そして、おしっこには縄張りの主張などとの関係性もあります。環境の変化はないということではありますが、うさぎさん目線で今一度考えていただくことも大切です。ちょっとの変化や些細なことでも、うさぎさんにとって縄張りを主張するべく環境が生まれたということもあるかと思いますので、うさぎさんを取り巻く環境全体を思い返してみていただきたいと思います。なにかヒントとなることが見つかるかもしれませんからね。そして、何歳になってもトイレのしつけは行えるはずです。うさぎさんがどういった状況でトイレの場所を認識しているのか、行動をよく観察していただきながら、その使い方に沿った対策を行っていただくことで、トイレを誘導できると思います。もちろん、どうしても一か所に決めることができないうさぎさんもいますが、そうではない状況があるならば、諦めないでチャレンジしていただきたいと思います。そして、体調にも気を向けていただきたいと思います。具合が悪い、どこかが痛いなどの体調に問題がある時などにも、トイレの使い方に変化が見られることがあります。こういったことから見られている行動ではないかということも視野に入れていただきながら、うさぎさんを観察していただくことも必要です。