寒い冬を乗り越えるために、ヒーターなどの寒さ対策用品は欠かせないものでもあると思います。若くて健康なうさぎさんの場合で、用品を取り入れる以前の寒さ対策が万全であるという場合ならば、ヒーターがなくてもよいケースもあるのだと思いますが、ペットヒーターは状況に応じてお使いいただけるものです。ひとつ準備しておいていただくことに越したことはありません。ケージの中にハウスと、ケージカバーを取り入れている環境ですので、この点だけでもある程度の暖かさを保つこともできることだと思います。それに加えて、室内の温湿度をしっかり管理する、ケージの置き場所（窓際や出入り口を避ける、床に直置きしない）なども今一度改めていただくとよいでしょう。ケージ周りの環境を整えていただいた上で、必要がある時にヒーターを使うという環境を与えてあげることでよいのです。また、ヒーターなどをいたずらしないか、上に乗ってくれるのかといううさぎさんの好み（性格）なども関係してくることもあります。齧る癖のある子の場合には、ヒーターをそのまま置くということではなく、ケージの下に潜り込ませるなど齧ることができないような使用方法が必要となることでしょう。また警戒心が強い子の場合には、なかなかヒーターに乗ってくれないということもあります。縄張り意識が強い子の場合には、おしっこをかけてしまうこともあります。こういった状況が考えられる場合には、ペットヒーターよりもケージの外に設置する遠赤外線ヒーターやオイルヒーターなどが適していることもあります。ただ、緊急時など体調が悪く体を暖める必要がある時には、ペットヒーターも欠かせないものでもありますので、是非取り入れていただきたいと思います。そして、そのヒーターを使ってくれるのかということを、飼い主さんが在宅時にしっかり観察してあげてください。ペットヒーターの上にわらの座ぶとんやハウスなどを置いていただくことで、警戒心がある場合でも使ってくれることもありますので、お試しいただきたいと思います。暖かさを求めているうさぎさんであるならば、快適だと感じて使用してくれることと思います。また、注意点としては、うさぎさんが暖かい場所とそうではない場所を選んで過ごせる環境になるように考えてあげていただきたいと思います。お留守番の際の対策は頭を悩ませることでもあります。うさぎさんの年齢や体調によってもまた変わってくることでもありますので、どういった環境がそれぞれのうさぎさんにとって必要かということを見極めていただきながら、危険のない環境を与えていただきたいと思います。