ケージの配置が変わったという環境の変化によって、うさぎさんにとって一緒に過ごしているうさぎの存在がより気になり出したといえることなのかもしれません。年齢的にも気になるお年頃ともいえますからね。自分の縄張りを主張するべくして、おしっこをあちこちに飛ばしているマーキングと捉えられるのではないでしょうか。より遠くへ飛ばすことで自分のにおいが広がることに繋がりますから、勢いをつけながら、そして体も回しながらおしっこを飛ばしている様子が目に浮かんでくるようです。横並びのケージの配列を、今一度検討してみるということもよいのかもしれません。縦に繋ぐことに戻してみることでもよいでしょうし、別室などがあるならば、それぞれのお部屋を与えるということもよい方法です。ケージを縦に繋げて設置するという場合には、揺れなどに強いよう工夫をしていただくことが大切です。ケージを直接繋ぐというよりも、丈夫な棚（エレクターやシェルフやラック）などの家具を、なおかつ転倒防止も取り入れながら設置していただき、その棚の中にケージを収納するということが安心だと思います。ただ、一度相手の存在を意識してしまったことでもありますので、縦並びのケージの設置でも、縄張りの主張が続く可能性もあるとも考えられますので、どういった行動を見せるのか観察していただくことにはなると思います。そして、環境を替えてもおしっこ飛ばしが改善されないという場合で、このうさぎさんがオスであるという場合、去勢という判断もあります。去勢をすることで１００％問題行動がなくなるという保証はありませんが、最終判断として去勢手術を受けるという決断もできるのかもしれません。その場合には、かかりつけの獣医師とご相談の上判断していただくことになると思います。