うさぎが見せる行動として、物を齧る、舐めるなどがあると思います。これらの行動については、うさぎは歯が延び続ける生き物ですのでその歯を磨耗させるためにものを齧ったり、齧ったり舐めたりすることでにおいつけをしてみたり、また、齧ることで自分の存在をアピールしたりと、それぞれのシーンによって言葉の意味が違ってくることでもあるのだと思います。ケージやサークルを齧るという場合には、歯の磨耗を意図としていることも考えらえますし、その中から外に出たい、もっと遊びたいなどの言葉として、自己アピールとして見られていることも考えられるのだと思います。ケージやサークルを齧ることで、歯に問題が生じてしまう可能性があります。齧ることは本能から見せている行動ということとも捉えられますので、齧らないようにしつけることはなかなか難しいことです。ですから、歯にも安心な齧ってもよい環境を与えていただくことがよいといわれています。かじり木や専用のフェンス、広範囲の場合にはすのこを取り付けていただくことで、齧ってもよい環境にしてあげられます。今回の場合には、これらの柵を取り除いた環境下でありますので、うさぎさんが自由にどこにでも行ける状況といえるようです。そうした場合には、どんなものでもうさぎさんの視野に入り興味がわいたものであれば、齧ったり舐めたりの行動を起こすことではあるでしょう。誤飲や怪我などの可能性も生まれてくる環境ともいえますので、十分に気をつけていただくことが必要です。事前に危ない物は全て排除していただくか、それらの前にサークルでガードをつけていただくことがよいと思います。成長することで、見せる行動にも変化が表れてきますので、思春期によっていろいろな物に興味を示すようになることもあるのだと思います。ただし、行動範囲が広がったことで、単純ににおいつけなどの縄張り行動を助長しているという場合もあるのかもしれません。今一度、うさぎさんに危険がないように環境を整えていただくことも、とても重要なことなのだと思います。