抱っこを上手に行うということは、うさ飼いさんにとって永遠のテーマでもあると思います。お迎えからまだひと月ということですから、上手に抱っこができなくても心配することはありません。抱っこが苦手なうさぎさんに、つき合ってもらっている状態でもあるのですから、飼い主さんが躊躇せずに抱っこに取り組むことができるように、お互いが慣れていくことがポイントでもあるのです。うまく抱っこができた時の、うさぎさんの反応がとてもよい状態のようですので、この時の抱っこの仕方や環境などがうさぎさんにストレスを与えることなくうまく出来ていると推測できます。ですのでこの状態を繰り返すことができるようにしていただくことでよいのです。難しく考え過ぎずに、うまくできた時のイメージを明確にしていただいて、それに毎回近付くことができるよう、心構えや環境を整えていただくとよいのではないでしょうか。そしてグルーミングなど、ある程度の時間につき合ってもらう場合には、うさぎさんの普段過ごす場所以外である、縄張りの外にその場所を決めていただくことがよいでしょう。場所が変わることでその場所に対して意識がいきますので、比較的大人しくなってくれます。また、グルーミングテーブルなどや、椅子に座った膝の上など、簡単にその場から逃げられないような環境の中で行うこともよいでしょう。この時は、うさぎさんが落下したりしないように注意深く対応することは必要になってくることですが、有効的な方法となります。それからうさぎは、骨格筋量が体重の５０％を超える、とても強靭な筋肉を持っています。その割に骨格は軽く、体重あたりの比率で８％ほどに過ぎません。ちなみに猫の場合のその比率は１３％のようです。（書籍　ザ・ウサギ参照）ですから、抱っこされることが嫌で暴れてしまうことで、後ろ足などの強い筋力で自らの骨を骨折してしまう場合もあるのです。こういった可能性もあるのだということを受け止めながら、接していただくことは大切なことなのだと思います。適した場所で、うまくいくイメージを持ちながら、そして気負い過ぎずに、抱っこに望んでいただきたいと思います。そして抱っこ練習会では、うさぎさんと一緒に抱っこのコツを覚えてもらえます。ただ、まだ３ヶ月という子うさぎさんでもありますし、ある程度の距離の移動が必要でもあるようです。これから夏本番という厳しい季節を向えることでもありますので、適切な判断も必要なのだと思います。是非ご参加いただきたいですが、うさぎさんの準備ができているかということも考えていただくことが大切です。お出かけに必要不可欠なキャリーに慣れてもらうことや、ハーネスをつける練習、実際に外へ出かけてみることなど、段階を踏むということもできることだと思います。始めは短い時間から試してみて、うさぎさんがどう反応するのかという観察も大切ですので、できることから練習してみてもよいのかもしれません。お出かけする場合の環境に慣れてくることで、うさぎさんのストレスも軽減されてきますからね。先ほども申し上げましたが、これからの季節は熱中症対策が大切です。体温調整が得意ではないうさぎですので、万全の体勢を整えていただきたいとおもいます。