うさぎさんの糞の状態に変化があるということですので、慎重に観察していただきたいことだと思います。下痢ではないが形が丸くないという状態のようです。一般的なうさぎの糞はコロコロと丸い形をしています。牧草が中心の食事ですと形も大きくなり、緑色に近い色で排泄されます。澱粉質などが多い食事や、繊維質の少ないペレットが中心の食事内容ですと色は黒くなります。食事の中に排泄するような余分なものが余り入っていない時には、形が小さくなってきます。いい状態とはいえませんが、小さくても形が一定の時は病気などではないと考えられます。うさぎの場合には、この余分なもの（吸収しにくい繊維など）も必要ですから、牧草を積極的に取り込んでもらえるような与え方を考えていただくことも大切です。そしてうさぎの糞には下痢の他に、盲腸糞や軟便なども見られることだと思います。盲腸糞は糞という名がついてはいますが、排泄物ではありません。うさぎがつくり出した食事なのです。固形の糞ひとつよりも小さいつぶつぶが果物のぶどうのように房状になっており、柔らかくにおいがあります。この盲腸糞には、タンパク質とビタミン、そして多くの微生物が含まれています。うさぎはこれを食べる事でエネルギーを取り込みます。また、盲腸糞が柔らかくなったような糞が軟便です。盲腸などの調子が悪いと、盲腸糞が出る時間帯にこの軟便が出るようです。しばらくすると固形のコロコロの糞が出てきますので、下痢と違うことがわかるかと思います。また、涙形などや、大きさが不安定な糞が見られた時には注意が必要です。お腹に毛や繊維、何かの異物といえるものがあると丸くなりませんので、不揃いな糞が見られたり、その後に小さな糞になってくるようであれば、すぐに獣医師に相談していただくことが必要です。糞もうさぎさんの健康の指標となるものです。健康な時の糞の状態をしっかり目に焼きつけておき、ちょっとでも変化があった時には、体調がよくないのかな？食事の内容に問題がなかったかな？とうさぎさんを取り巻く環境全体を見直してみていただくことが大切です。そして不安なまま過ごすのではなく、獣医師に直接診ていただいて、その変化がどんな原因で見られているのかということを探っていただきましょう。それから、足が悪いうさぎさんということですので、健康な状態のうさぎさんに比べると、普段の生活でも足はもちろんのこと、体に負担がかかっていることが考えられると思います。今回のうさぎさんがどのような状態なのかということでも、対応が変わってくることと思いますが、歩く時に四肢以外が床面と触れてしまうということですと、その部分が歩く度に床面と触れているといえますから、擦れたりすることも考えられると思います。うさぎさんの皮膚もデリケートですから、ケガや炎症などを引き起こす可能性もあるのかもしれません。この点につきましても、獣医師からご意見を頂戴するとよいと思います。散歩（通常の生活でも）でリスクがどの程度ある状態なのか、もし可能であるならどういった場所なら散歩できるのかなど、実際のうさぎさんを診ていただきながら助言をいただくことが一番だと思います。