これからの季節は梅雨を向かえ、そして夏へと移行していきます。穏やかな季節とは言い難いことでもありますので、より環境作りを徹底していただくことはとても重要なことなのだと思います。それには、うさぎの品種によって異なってくるということではなく、どんなうさぎさんをお迎えする場合でもいえることなのだと思います。種類の違いだけではなく、個体差が顕著に現れることでもありますので、それぞれのうさぎさんに合った環境を考えて与えていただくということが大切なのです。そしてもちろん、ライオン系や長毛種のうさぎさんならば、よりグルーミングなどのお手入れが必要になってきます。そういったお手入れなどの時間を十分に取ることができるかどうかということも、お考えいただきながら判断していただくことも大事なことだと思います。うさぎさんとの出会いは縁でもあると思いますので、この子という出会いがあったというならば、その出会いも大切にしていただくことはとても素敵なことです。ただ、そのうさぎさんにとって、快適な環境を与えてあげられるのかということを、冷静に判断していただくことも必要なことなのだと思います。そして食事に関しても、うさぎは草食動物です。基本は牧草と牧草から作られたペレットが主体となります。これらを消化吸収する体の作りであるということを認識していただくことも大事なことですね。そうすればおのずとどういった内容で与えるとよいのかということも見えてくるのだと思います。もちろん、体の調子を整えるサプリメントや、うさぎさんとのコミュニケーションともなるおやつなども大事なアイテムです。ですが、これらはあくまでもご褒美というような捉え方をしていただくことも必要です。サプリメントには、うさぎさんの成長や年齢に合わせた与え方が必要ですし、おやつなどもうさぎに与えられるものであるかどうかを確認していただくことが重要です。そして与えられるものであっても、その量をしっかり制限していただくことと、同じ物を与えつづけないという与え方の工夫も必要になってきます。与えるものにどんな栄養が含まれているのか、不必要な栄養素（カロリーなども）を過度にとっていないかなど、与えるものそのものを理解するということも大事なことだと思います。バナナやさつまいもなどもうさぎに与えていただけるものですが、それぞれ糖質やでんぷん質も多く含まれています。与える量をしっかり制限しないと肥満につながったり、またお腹の調子を崩したりしてしまうこともあるのです。毎日ということではなく、今日はこっち、明日はこっちなどと、与え方に工夫をしていただいて、同じ物を取り込み過ぎないように気をつけていただくことも大切なことなのです。どうぞ、改めて飼育書など数冊に目を通してみていただきたいと思います。今現在うさぎと一緒に暮らしている方にもお勧めしたいことですが、既にわかっている知識ではあっても、改めて感じられることがあると思いますので、是非ご参考にしていただきたいと思います。