ケージを齧って自分をアピールする子には、齧ってもよい環境にしてあげることが必要ではあります。今回の飼い主さんのように、かじり木やがじがじフェンスなどでガードをつけていただくことがよい方法なのです。ただうさぎさんによっては、これらのない所を狙ってケージを齧る子もいます。今回のうさぎさんはフェンスの隙間から齧ることを見せるようですので、もしかしたらすのこなど隙間の間隔が狭いものでガードしていただくことがよいのかもしれません。また、隙間なく取り付けるということも大事なことです。エンボスすのこやかじり木すのこ８０、ウッドフロアーなどもかじり防止対策としてもご使用いただけます。お手持ちのケージに合わせて加工（カット）していただくことは必要になりますが、是非取り入れてみていただきたいと思います。今回の場合には、ケージを齧っての意志表示が、すでに習慣化しているようでもありますので、齧られても困らない環境にしてあげることが重要なのだと思います。ケージが変わったとしても、この習慣が残り同じような行動を見せることも十分に考えられます。塗装されているものが体の中に入ってしまっては、それがどんなものでも異物といえることでもあるでしょう。その物の大きさの問題ではなく、本来ならば体の中に取り込まれないものなのですから、なるべく齧ることができない環境を考えて対応していただきたいと思います。そして、どうして齧っているのか、ケージの大きさの問題なのか、それとも飼い主さんに構ってもらいたいのか、外に出たいのかなど、齧っている行動の意味も考えてみていただくとよいのだと思います。齧ってもよい環境に今一度整えていただきながら、どんな意味があるのかを観察していただいて、ケージを大きくすることで行動がなくなりそうだということが考えられる場合には、通常の６０センチ幅ではなく、８０センチ幅のより広いケージを考えてあげることがよいのかもしれませんね。