飼い主さんがおっしゃるように、老化現象という捉え方も一理ありといえるところなのかもしれません。年齢的にはまだまだ早いということはいえることですが、うさぎさんを取り巻く環境の中で変化があるようですので、その点から考えてみることが必要だと思います。白内障を患っているということで、物が見えにくいということがあるのかもしれません。それに関連して、トイレなどの段差があるものを乗り越えることが億劫になってきている、より楽に縄張りを使いたいということがあるのかもしれません。目が見えにくくとも、普段過ごす縄張りは熟知していますので、問題なくトイレの場所を認識している場合もありますが、ケースバイケースといえることでもあるのだと思います。また、病気によることではなくとも、うさぎさんの性格的にちょっと曖昧でもいいやという場面を見せる子もいることなのだとは思います。トイレ一か所だけではなく、他の場所にも拡大しているということには、うさぎさん側から考えれば、それなりの理由というものがあるはずですので、その意味を考えていただくことで、対処法も変わってくるのだといえるでしょう。段差が得意ではなくなっているという場合には、より高さのないトイレを与えてみること、もしくはトイレ自体を外してしまうことやその場合には金網タイプのすのこ（床材）を取り入れていただいて、排泄物が足やお尻に直接つかないように整えていただくことができると思います。衛生面には注意していただくことが必要ですが、トイレの場所が広がってもうさぎさんにとっては特に問題があることではないともいえることだと思います。飼い主さん側のお掃除が大変になっていることなのだと思いますが、このことを受け入れられるというならば、今のままの環境で丁寧な掃除を繰り返していただくことで、今後の様子を観察していただくことでよろしいのだと思います。