お迎えされて２ヶ月ということですので、うさぎさんにとっても過ごしている環境がどういった場所かということをしっかり認識してきていると考えられそうです。抱っこに関しては、うさぎさんが本来得意とすることではありませんので、そのことを理解していただいた上での対応が必要となってきます。素直に抱っこされるということは、次にどうなるのかということもある程度理解していることだと思います。ケージの外に出されるということをわかっているからこそともいえるでしょう。膝の上にうさぎさん自ら乗ってくることもあるようですので、膝の上＝自分の意志で動くことができる場所と捉えている可能性もあると思います。直接触れあうことができるコミュニケーションですので、この状態を維持したいということもあると思いますが、グルーミングや体のチェックと、そうではないコミュニケーションを、別として考えてみることもよいのかもしれません。うさぎさんが自由に膝の上に乗れるということは、うさぎさんの縄張りの中で飼い主さんは床に座っているという情景が浮かびます。グルーミングなどを行う場合には、うさぎさんの縄張り以外の場所で行うことがよいとされています。その時、飼い主さんの膝の上というよりも、グルーミングテーブルなどの専用のスペースを考えていただくこともよいでしょう。もしくは飼い主さんが椅子に座り、その膝の上などということでも、今までとの環境が変わりますので、うさぎさんの行動にも違いが見られることが考えられます。ただしこれらの場合には、床面から距離が生まれることでもありますので、うさぎさんが落下したりしないように、注意をしていただくことも必要になってきます。グルーミングの時間については、飼い主さんが最後まで主導権を持って行動するという心構えも必要になってきますので、頑張ってチャレンジしていただきたいと思います。また、トイレに関してですが、今与えているトイレ自体がお気に召さないような印象があります。トイレに乗せてもすぐに降りてしまうということですので、トイレ自体に乗ることすらない状況だったのでしょう。トイレをベットのように使っているということとは違いますので、トイレの素材や大きさを見直していただくことで、すんなりトイレを覚えるという可能性もあることだと思います。今現在のトイレを今一度確認していただきながら、どういったものなら受け入れてくれるのかを考えていただくとよいでしょう。すのこ部分の素材が、金網タイプからプラスチック製のすのこに変わることでも、うさぎさんの好みに変わるということも少なくないようですので、考えてみていただくとよいと思います。うさぎ飼いさんの中には、お手製のトイレからしつけの再スタートを行う方もいらっしゃいます。１００円ショップなどを上手に利用されて手作りされていらっしゃるようですので、オリジナルのトイレの環境を考えていただくことも楽しいのだと思います。この場合には、市販のトイレと同じように排泄物が体につかないよう、下網やすのことなるようなものを考えていただくことが必要です。