警戒心がとても少なく、逆に好奇心旺盛で、お迎えされた環境をすでに受け入れているような様子が目に浮かんできます。リラックスもできる環境だとちゃんと認識しているのでしょうね。何よりも、元気に食べて飲んでという状況が見られていますので、心強いことなのではないのでしょうか。同じぐらいの月齢の子でも、とても臆病で警戒してしまう子も中にはいますので、この子の個性として受け止めていただけることなのだと思います。ケージの外の世界を知ってしまったわけですので、その解放された環境に出たいという気持ちはとてもわかります。なんといっても好奇心旺盛なうさぎさんのようですからね。ただ、しつけとして、うさぎさんの気持ちに沿うということではなく、飼い主さんがそうさせてくれない限り、好きなことはできないということを教えていただくことが重要なのです。毎日過ごす生活のリズムの中に、ご飯を食べる時間、掃除をする時間、グルーミングの時間などに合わせて、散歩ができる時間を取り込んでいただくということでよいのです。それぞれの時間をしっかり守っていただきながら、そのリズムを繰り返すということが必要なのです。そのことが規則正しい生活を送らせてあげるということに繋がります。ですから、ケージに出してあげる機会を持つということを決めたならば、その時間帯や行動範囲を明確にしていただき、ある程度の制限をしっかり与えながらうさぎさんを遊ばせてあげることが大切です。お迎えして一週間程度は様子を見てということは言われていますが、それぞれのうさぎさんの性格や過ごし方で、臨機応変な対応でよろしいと思います。ただその時の対応の仕方がポイントとなってきますので、うさぎさんの好き勝手にさせるのではなく、ルールを決めて遊ばせてあげるということが必要なのです。そして、ケージを齧る行為が見られているようですので、歯にトラブルが起きないような対策が必要です。齧ってもよい環境となるように、かじり木や専用のフェンス、広範囲の場合にはすのこを用いてガードを作っていただくとよいでしょう。齧ってもよい環境にしていただくことで、その行為が見られても安心して無視してあげられる状況となるのだと思います。