トイレのしつけは、なかなか簡単にいかないことも多いようです。始めからトイレを使わない子もいれば、今回のうさぎさんのように段々と使わなくなるような子もいたりするようですね。お話を拝見する上では、トイレがくつろぐ場所と認識されている印象がやはりあるようです。この場合には、トイレではないくつろげる場所を与えていただくことがよいでしょう。ごろんと寝転んで過ごすことができる環境を別に与えていただいて、トイレとは別なのだと覚えてもらえればよいのだと思います。季節によっては、トイレのすのこの材質などが気に入って、その場から動かないということがあるのですが、わりと暖かい（暑い）季節に多く見られたりするケースが多いのではないでしょうか。もしかしたら今回のうさぎさんを取り巻く環境がとても快適で、その場を好んで過ごしているとも解釈できるのかもしれません。ケージの床材が木製か下網なのか、トイレのすのこもワイヤー製の下網なのかプラスチック製なのか、それぞれの環境も見直してみていただいて、過ごす場所、あまり過ごさない場所などを観察してみていただくとよいと思います。そうすることで、どの場所が好きなのか、その場所の材質は関係しているのかということも探っていただけることなのではないでしょうか。くつろぐ場所として提供してあげる時にも、この好んで過ごす傾向が見えてくれば、それをチョイスする際の目安にもなるのだと思います。また、どうしてもトイレが好きだという時、複数（二個）のトイレをケージに取り入れて、どういった使い方をするのかを観察することもできるでしょう。すでに複数のトイレをお持ちのようですので、すぐに試してみていただけるようだと思います。また、うさぎさんの体の大きさとトイレの大きさや高さの関係性などもあります。お尻が収まる程度の大きさのほうが、安定感があるのか好むうさぎさんも少なくないですので、サイズなども検討していただくこともよいのだと思います。まだまだこれから成長してきます。トイレの習慣なども、生理現象のほかにも、縄張りの主張という意味合いが含まれてくることも考えられます。縄張りをもつ動物としては、１００％トイレだけで！ということは難しいことでもありますので、その本能も受け入れていただきながら対応していただきたいと思います。