元気いっぱいに過ごしている姿が目に浮かぶ、とても活発なうさぎさんのようですね。うさぎさんにとっておもちゃは、人間の目線からうさぎさんが興味を引くように作られている物ではあるのだと思います。自然界ではおもちゃとされるものがあるということではなく、逆におもちゃで代用させようということになるのだと思います。かじり木も、本来ならばそこにそびえ立っている木や落ちている枝などを、齧るなり食べるなりしている代用といえると思います。齧るということ自体も、個体差があることですから、おもちゃへの興味もそれぞれなのだと思います。きっとこのうさぎさんにとって、おもちゃとされる物達にはあまり興味を持つことがなく、遊ぶということは自分の体で表現することだとでも言いたいのかもしれませんね。体で表現できるもの、どけたり投げたり避けたりという行動をとることも、それらをそうできるからということなのだと思います。このこともひとつの個性として受け止めていただけることなのだと思います。おもちゃなんて・・と感じているかはわかりませんが、これらのものにはとらわれずに過ごす大人（？・・・逆でしょうか？）なうさぎさんなのかもしれませんね。また、縄張り意識が強いと言うことでも、こういった物に対して、あまり受け入れないような行動を見せるということも考えられるかと思います。あとは、自分や飼い主さんが大好きでそれ以外は目に入らないという場面も持っていたりするのかもしれません。おもちゃではなくとも、うさぎさんは自らリラックスする術を見つけているのではないでしょうか。物で遊ぶということではなく、ケージから放された時に体中で喜びや遊ぶことができることを表現していることこそ、このうさぎさんのリフレッシュ方法なのだと思います。ですから毎日同じようにこの時間を過ごさせてあげることが大切なのだと思います。ただし、やはり興奮し過ぎることがないように、行動範囲を制限したり、一旦静止させて冷静になる時を作ること、またコードなどを齧らないように工夫するということが大切なことだと思います。おもちゃに興味がないことを逆手にとり、コード付近におもちゃをちりばめたり、チモシーバーなど紐状の牧草を巻き付けたりしてみてもよいかもしれませんね。そのままコードを齧らない環境になるか、逆におもちゃに興味を示すようになったりするかもしれませんよ。ご家庭ごと、そしてうさぎさんごとでうさぎさんを取り巻く環境には違いがあってよいことです。違いがあることこそ、うさぎさんの個性に合った環境作りが出来ているともいえることなのだと思いますので、どんな環境が好きなのかということを考えていただくことが大事なのだと思います。うさぎさんによってはシンプルな環境が落ち着くということもあるでしょうし、また年齢を重ねることでもその興味の示し方には変化が見られてくることもありますからね。まだまだ試行錯誤されることになるかもしれませんが、このことこそ、一緒に過ごす醍醐味ともいえるのだと思いますので、楽しんでいただきたいと思います。