４月生まれということですから、４ヶ月ほどのうさぎさんのようですね。トイレの使い方に変化が見られてきているようですが、月齢から見えてくる思春期などを向かえはじめていることも考えられるようではあります。また、ケージの環境（床材）が変わったということもあるようですので、こういったことからうさぎさんが今までとは違った行動を取っているということが推測できるようです。トイレを使わずにケージのあちこちでおしっこをしているようですので、トイレの場所を限定できていないということや、においつけなどの縄張りの主張という意味などで見せているのかもしれません。あちこちでおしっこしてはいることでも、その中でどの部分をトイレとして認識しているようであるのか、今一度よく観察してみていただきたいと思います。その場所が限定できるようであれば、その場所以外でおしっこができないような環境に整えていただくとよいでしょう。固定式のかじり木などでガードを作ってあげることもよいですし、小さめのブロックなどを置くことで、おしっこの体勢になりにくい環境ともなるでしょう。また、食べながら排泄することも多いですので、餌入れや牧草入れなどとトイレの位置関係なども考えてみていただくといよいと思います。それから、これまで使っていたトイレについてですが、どういった使い方をしているのかということも探ってみてください。くつろぐ場所などとして使っているようならば、トイレ以外のそうできる場所を与えてあげることが必要なのです。トイレの素材（金網すのこなど）自体が気に入っているような場合は、季節的な対策（暑さ対策）も考えてあげることが重要なのだと思います。そして、うさぎさんを取り巻く環境の中で、縄張りの主張をする必要がないかということも思い返してみていただくとよいでしょう。縄張り行動を助長させない環境を考えていただくことも大切だと思います。最後に、うさぎさんの体が汚れてしまっているようですので、今一度環境全体を考えていただくことも必要なのかもしれませんね。木製のすのこの場合には、プラスチック製のすのこよりもおしっこの切れが悪くはありません。ただ、金網タイプのすのこのほうが、よりおしっこを下に落としてくれる率が高く、体が汚れる心配も防ぐことができます。トイレを決まった場所にするようになったら、部分的に木製のすのこを取り入れるなどしていただくことで、足裏の設置面が様々な環境にもなりますので、理想的な環境ともいえるようになるでしょう。体の汚れてしまった部分は、濡れタオルなどで拭いていただくことで、表面の汚れは取れてくれることもあります。それでも落ちない場合には、尿やけといっておしっこの汚れが沈着してしまっているのだと思います。丁寧にブラッシングしてあげることで汚れを浮かせることや、古い毛をブラッシングで取り除き、はえ変わりを待つなどの手間や時間も必要になってきます。これ以上汚れない様な環境を取り入れていただくことと合わせて、丁寧なグルーミングを行っていただくことも大事なようです。そして、失禁などの病気の可能性があり、その為にお尻付近が汚れているという心配が拭えない場合には、やはり専門家にきちんと診ていいただくことがよいでしょう。お迎えしてからの健康診断は受けていますか？まだだというのであればよい時期なのかもしれません。健康診断を兼ねて、直接うさぎさんの状態を診ていただきながら、心配な点もご相談いただくとよいと思います。今の時期はまだかなり暑いですので、熱中症対策をしっかりとってからのお出かけを心掛けてください。もう少し暑さがなくなって過ごしやすくなってからの受診でもよいのかもしれませんね。