こちらのQ&Aにも、今回のうさぎさんの年齢のように、高齢のご相談が届くようになってきました。それだけ飼い主さんの皆様が、よりよい環境をつくってあげていたり、健康状態をきちんと管理しているということの表れでもあるのではないでしょうか。今回は１３歳を迎えようとしているうさぎさんのご質問です。超高齢でもありますね！人間の年齢に換算すれば、９０歳を過ぎているともいえるようです。この年齢になれば、色々と体にも変化が見られることでもあるでしょう。バランス感覚を保つことが難しい、転んだ時など体を起こすことが難しいということが見られてきているようです。ひとりでのお留守番という環境となりますから、自分で体を起こせないことは、そのままの状態で過ごすしかない状況になりますから、食事や排泄の面で心配ごとが増えてきます。また、立ち上がれないというストレスで、過剰に毛繕いしてしまう、毛を抜いてしまう、という状況も見られているようです。うさぎさんが長時間立ち上がれない状態になってしまうと、餌や水を取り込むことができません。日中はどちらかというと休息している時間帯ではありますが、食べられる、飲むことができるという環境にしてあげることは必要です。また、その場で排泄することになりますので、体が汚れてしまうことは必然でもあるでしょう。汚れた部分は、その都度きれいにしていただく必要がでてきます。毎日シャンプーをしてあげるなどの状況にも繋がると思います。また、うさぎさん自身もどうにもできないということがストレスとなっているからか、過剰に毛繕いを見せたり、しまいには毛を抜いてしまうという行為に発展しているようです。このことから考えると、職場に連れていっても大丈夫という好条件をお持ちでもありますので、日中も側についていてあげるという方法もよいのではないかと思われます。移動中や職場での環境もしっかり考えていただいて、うさぎさんの性格なども考慮しながら判断していただくことにはなるのでしょう。移動させるのはやはり無理ということであれば、体が汚れないように介護用品（各種マットや吸水性の高いペットシーツなど）を取り入れていただいて、少しでも快適な環境になるよう考えていただくこと、ストレスをなくしてあげることが大事なのではないでしょうか。これからの季節は水もちゃんと取り込むことができるように考えてあげなければいけません。与え方を見直してみることや、休憩時間などに一旦帰宅いただくことなども必要になってくるのかもしれません。また、キャリーなど慣れ親しんだものがあるようならば、その狭い環境の中でならどう過ごすのかということを、観察していただくこともよいのかもしれません。毛繕いを頻繁にせず済むような環境に繋がれば、良い結果が見られるのかもしれませんからね。休日などうさぎさんの側にいてあげられる時に、様子を見ていただくとよいと思います。介護用品を使用する時も、そのものをいたずらして噛んだり食べたりしないかということも見守ってあげてください。そして、年齢からくることではあるのかもしれませんが、病気のサインで見せている症状ではないか、専門家にきちんと判断していただくことが必要です。原因がわかればそれにあった対処ができますので、症状が回復することも充分に考えられるのですからね。まだまだ他のうさぎさんのお手本となる、ご長寿うさぎを目指していただきたいですので、今できることを考えていただいて対処していただきたいと思います?