今回の場合は飼い主さんも感じていらっしゃるように、ケージの中に特に強い縄張り意識をもっているといえるのかもしれませんね。女の子の場合にはよくあるケースです。サークルに出してあげる時に、抱っこする必要がある環境ということですので、抱っこの練習プラスサークルに出るには避けて通れないコミュニケーションのひとつという状況でもあるのだと思います。これはある意味しつけとなることではありますから、イヤな様子を見せてはいても、受け入れてもらう必要があるともいえるのだと思います。ただ、徐々に嫌がる行動がエスカレートしてきているということでもあるようですので、そのうさぎさんの気持ちも考えてあげることは大切なことでしょう。思春期を向えている、お年頃に見せる行動だとも捉えられます。サークルに放してあげる時に一旦ケージを床面に下げ、自ら外に出られる環境にして様子を探ってみていただくことでもよいと思います。また、飼育環境全体を見直すということでもよいのかもしれません。ただうさぎさんにとって、ケージから繋がるサークルの中に今度は縄張り意識を持つ可能性がありますから、そうなった時、今までできていた抱っこやグルーミングも嫌がってしまうようになったり、サークルの中に飼い主さんが入ってこられること自体も嫌がるという場面も見られてくるかもしれません。環境が変わることで、うさぎさんが見せる行動には変化があることが多いですので、変化がおきるかも？という気持ちを持ちながら、試行錯誤していただいて、その後のうさぎさんの様子を観察していただくとよいと思います。