生殖活動ができるようになることを、性成熟という言葉で表現されます。雄の場合は交尾行動にともなって射精が見られ、雌は排卵が可能になり膣口の開口が見られます。うさぎの品種にもよりますが、生後４～５ヶ月ごろには性成熟を迎えます。ただし、異性のうさぎが側にいる場合には、性成熟が早まる傾向があるともいわれています。今回の場合は、雌の月齢が3ヶ月に満たない状況でもありますので、妊娠が成立する可能性は低い印象があるかと思います。ですが、個体差のあることでもありますので、注意深く観察していただくことは必要でしょう。もしどうしても不安が拭えないという場合には、妊娠の有無がわかる交尾後２週間を目安に、獣医師に確認していただくこともよいのかもしれませんね。うさぎは年中繁殖が可能で、交尾による刺激で排卵が起こる交尾刺激排卵動物となります。このことからも去勢や避妊の手術を行っていないうさぎを、ほかのうさぎと一緒に遊ばせることには大変注意が必要になります。単に縄張りの主張や、優位性の主張の為のマウンティングという可能性もあると思いますが、今回の場合雄の目線で考えると、交尾が可能な状態でもありますので、一緒になることで発情行為を助長してしまっていることもあるのだと思います。ちょっと目を離しただけでも交尾、妊娠が可能になるということですので、今後はさらに注意していただくことが必要なのだと思います。