かじり木や齧ることができるおもちゃなどの他に、トイレなどを齧って食べてしまうこともよく聞かれる話です。食べたいということから見せるというよりも、齧るという本能の行動から、食べてしまう行為に繋がってしまっているようです。うさぎさんをとてもよく観察されて、なぜこの行動が見られるのかを理解されていらっしゃいます。おしっこや糞をしながら、トイレに乗った体勢でちょうど齧ることができるということですから、そこにあるものを齧るという単純な理由とも捉えられそうです。齧ることを止めさせるには、トイレに乗ることを止めさせるというほか、その素材を換えるということになるのでしょう。トイレをなくしてしまうことよりも、その素材を金属製や陶器製の物に変えてあげることで、食べるということができなくなるわけですから、早々に環境を見直していただくとよいと思います。そして、食べてしまったものが排泄されているかどうか、これは難しい判断だと思います。プラスチックなどの人工的な素材は、大変分解されにくいものだといえると思います。万が一上手に噛みきって細かい状態で食べたとして、糞に混ざってでてきているようであればよいのですが、そのケースもはっきりとは断定できない場合が多いのだと思います。排泄された糞の中に見つけられたという場合であれば、ラッキーという状態なのかもしれません。飲み込んだ分解されない異物などは、お腹に溜まっていることも少なくないようですので、飲み込むことがない環境を作ってあげることが大事なのです。どの程度を食べてしまったのか、その時期がどのぐらい前なのかでも、また違った見解があると思いますので、心配なまま過ごす事よりも、きちんと専門家に調べていただくことがよいと思います。通院の際には、熱中症などを起こさないように、暑さ対策をしっかりしてお出かけいただきたいと思います。