初めての夏ということですので、心配なこともあると思いますが、うさぎさんがどう過ごしていて、どう感じているのかということをよく観察してあげることが大切です。お住まいの地域やその時々の天候で、既に暑いと感じられる日もあると思います。暑さ対策を始めることに、早いという状況ではありませんので、とてもよいご質問です。水を飲む量が増えたということは、ひとつのサインともいえると思います。夏になると飲む水の量が増えることも少なくありません。食事の内容（ぺレットや牧草など）に変化があったということがないのであれば、この季節的な変化とも十分に考えられます。ただし、ほかに体調など不安な様子がある時には、病気の疑いを持つ事も必要ですので、よく観察して判断していただきたいと思います。そして、うさぎさんが過ごすケージ、そのケージのあるお部屋の環境はどういった状況でしょうか。日が差し込んでくることで室温も上昇します。うさぎさんが過ごしている環境が、暑いのかどうか、そしてうさぎさんも暑いと感じているのかということで、対策も変わってきます。冬などの寒い時には、手足を体の下にしまって、猫のように真ん丸くなっていることが伺えると思います。そうではなく、手足や体をのばすようにして横たわっているような様子は、体の熱を放出している姿でもあります。こういった姿が見られるようですと、季節が変わったなあ～と受け取れるのです。ケージに取り付けるタイプの扇風機は、その取り付け方に注意が必要です。扇風機からの風がケージ全体ではなく一部に風が届き、うさぎさんが風から逃れられる場所も作ってあげることが大事なのです。自由に涼しいところ、そうでないところを行き来できるように、風のあるところ、ないところを作ってあげてください。クールボードの場合も同様です。ケージの中いっぱいにあるようですと、もう暑くないと感じた時にそこから逃げられる場所がなくなります。そうならないように一部分を暑さ対策バッチリの場所にしてあげることで、うさぎさんが好きな時に好きな方を選んで過ごせるということです。扇風機に関しては、お手持ちの扇風機でも同じように風の流れを作ってあげることができます。うさぎさんに直接風が当たらないように、お部屋の空気の混ぜていただくことでも、体感温度が変わってくることと思いますよ。そしてクールボードも人気アイテムです。クールボードは特別なアルミで出来たボードで、特殊加工により熱伝導率がより高くなっています。そのために、アルミにかかった体温を瞬時に吸収して外部に放熱します。ですから、乗り続けてもしっかり放熱してくれますので、是非お試しいただきたいと思います。うさぎさんは体温調節が得意ではありません。体温が上昇したとき、口呼吸をほとんどしないうさぎさんは、耳と体を広げることで表面積を増やし放熱します。ですので暑い夏の時期は十分に伸びが出来る広さと暑さをしのげる涼しい場所を選べるようにしてあげてください。