うさぎさんにとってみれば、いつもと違う状況になってしまったということで、なんで？と怒ってしまったことだったのでしょう。ハンストするうさぎさんは少なくないのですが、そのことをしっかり受けとめてあげることはとても大事なことだと思います。飼育環境を見直すことももちろんですが、うさぎさんに対しての対応も考えてみていただきたいと思います。今回うさぎさんが見せている行動の原因は明かでもあるわけですから、ある程度の我慢をうさぎさんにもしてもらわなければ、しつけとならないといえる部分があると思います。ぺレットを自ら食べられないようにしたことは、うさぎさんが自分で起こしたアクションです。そのことで食べられないのに、お腹が空いたからほかにぺレットや牧草などをもらうということは、主導権がうさぎさんにいっているともいえるのではないでしょうか。ケージの中で食べないということではなく、そのことで外に出してもらうということを誘導していると考えられるのですから、この作戦にのらないことが飼い主さんとしては大事なことなのだと思います。そうでないと、うさぎさんが一番偉いという順序になってしまい、今後わがままな子として過ごしてしまうことが考えられます。お部屋の中で過ごす環境も、三畳という限られた環境でもありますし、時間も決まっていることですから、この環境がうさぎさんをわがままにさせたということではないかと思います。普段とは違った状況を経験して、そのことでうさぎさんが自分の気持ちを表現しているということなのだと思います。そしてそのことに対してうさぎさんの様子を伺いながら対応していることが、今気をつけなければいけないことなのだと思います。食事の量が半分に減っていることはやはり心配ですので、なんとかしたいということももちろん大切ですが、うさぎさんにも自分が何をしているのかを知ってもらうことは必要だと思います。いつも通りにぺレットを与えていただいて、それを放棄したらそれはうさぎさんの責任です。その分牧草を事前にたっぷり与えておくことや、ぺレットを捨てられないような環境（器で与えていたら固定式の餌入れに替える）などの先手先手の対応が大事です。ひとつの我慢比べでもあるでしょう。食べられる環境にあるのに食べないということは、病気ということを除いて考えれば、その子が自ら行っていることでもありますから、あとは任せてしまうことがよいと思います。きっと何をしているのかということに気付いてくれることと思います。そして、お部屋の外に出してあげたときにいたずらをしてしまったならば、それはいけないことですので、ケージに戻すことはもちろん必要なことです。ただ、事前に齧られないような環境、齧ってもよい環境をつくるということも大事です。サークルで環境を制限することももちろんですし、すのこなどで齧る部分をガードすることでもよいでしょう。齧っていけないものは遊ばせる環境には置かないことが鉄則です。ペットホテルに預けるという環境の変化が待っているようですが、もしかしたらこのタイミングがよかったのかもしれませんよ。お留守番やホテルで過ごすことで、うさぎさんの生活パターンが変わることが少なからずあります。リセットするというようにも捉えられますから、よい機会だと前向きに考えてみることはいかがでしょうか？うさぎさんがどう変わるか心配な点があるとは思いますが、愛情を持って接していただくことでどんな問題もクリアできると思います。