お母さんうさぎとなったわけですから、赤ちゃんうさぎさんにしっかりミルクを与えるために、たくさんの栄養が必要になります。ですから普段よりもたくさんのペレットや牧草や水を体に取り込む必要があるのです。栄養価の高いアルファルファ主原料のペレットとアルファルファ牧草が特に適しています。水も新鮮なものをたっぷり飲めるように与えてあげてください。そして、息使いがあらく辛そうな印象があるということはちょっと心配です。子育てに集中して気が立っているというような状況でもないようですと、体にトラブルが起きているなどの心配も考えられるのかもしれません。子育て中でもありますので、環境を変えること（通院）にも不安はありますが、いつも診ていただいている獣医師に、まずはお電話でご相談していただくとよいと思います。心配ない状態であればそれで安心できるのですから、是非ご相談してみていただきたいと思います。それから、離乳の時期ですが、生後３０日あたりからがよいでしょう。この時期からお母さんうさぎと少しずつ離してあげる時間をつくるのです。始めは日中の数時間程度からがよいでしょうね。子うさぎさんだけで過ごさせる環境を作ってあげてください。その時にペレットと牧草、水もそれぞれ準備して、自ら食べられる環境を作ってあげてください。お母さんが食べたり飲んだりしている様子をずっと見てきていますので、すでにまねして食べていることもあります。お母さんと離す時間を徐々に長くしてあげながら、生後６～８週あたりまでに独り立ちができるようにチャレンジしていただきたいと思います。離乳食を与えるというよりも、お母さんと同じものをひとりで食べられるようになるということがうさぎの離乳となります。そしてうさぎの繁殖能力はとても効率のよいシステムでできていますので、あっという間に赤ちゃんができます。交尾に関しては、その時々の相性や環境などが左右されるかとは思いますが、３０秒もあれば済んでしまいます。ですので今後は一緒にさせることがないような環境作りを徹底していただくことが必要になってくると思います。そうでないと赤ちゃんが次々と産まれてきてしまうことも充分に考えられますからね。