うさぎさんが噛みつくという行動を見せるときには、むやみやたらと見せていることでは実はないといえるのです。噛むということで、うさぎさんの気持ちを伝えていると解釈できます。マロン母様もお考えのように、投薬をすることが、もしかしたらうさぎさんにとってはとてもつらいことで、それがイヤだというサインとも捉えられるかもしれません。言葉を発さないうさぎのことですから、始めはこういったイヤだという気持ちを伝えていたのかもしれませんね。抱っこされることで薬を与えられる、手を見ただけで抱っこされるといった連鎖が生まれてしまったり、そのことで自分の縄張りにより執着してしまったりということが考えられるかと思います。投薬がなくなれば、もしこのことが原因であったのならば、いずれ行動にも変化が見られてくるとも思います。ただ、噛むという行動が、習慣化してしまっている可能性もありますので、それをなくすことにある程度の時間や工夫も必要になるのかもしれません。食事を与える時や掃除の時に、ケージから放すことはとてもよい方法です。うさぎさんが他のところに気を向けているときに対処することで、無駄にうさぎさんを興奮させずにすみますからね。このとき、サークルなどを用いて、うさぎさん専用の遊び場を作ってあげることもよいですよ。こうすることで、飼い主さんとの接触がなくなりますから、気持ちを穏やかにして遊ばせてあげられるのではないかと思います。飼い主さんの気持ちもうさぎさんには伝わります。脅えながらの生活は、うさぎさんに主導権を取られてしまい、ますます自分が強いのだと勘違いさせてしまいますから、気持ちもしっかり持って対応していただくことも大事ですよ。噛まれたときにはその行為がいけないことなのだとわかってもらえるように、痛いということを大きく表現することで、うさぎさんを我に返す、一旦興奮を止めるということも大事です。そして、薬を与えることは大変でもありますが、それを済ませた後には、ご褒美を用意するなどして、楽しいこととつなげてみてください。イヤなことだけれどそれが終わったらおやつが貰えるなどと関連して覚えてもらえば、嫌がってはいても最後にはそれを待つようになります。そして、声を掛けてあげることを続けてみましょう。もしケージに近寄ることでも興奮しているようならば、遠くからでもよいのです。優しく声を掛けてみてください。寒いね～、もうお昼だよ、○○ちゃんが帰ってきたよ～など、独り言のような声掛けでもよいのです。こうしたコミュニケーションから、少しずつ距離が近くなってくるのですからね。そして思春期ということで去勢をすることにより、行動に変化が見られることもありますが、そうではない場合もあるのです。環境などにもその原因がある場合には、それを改善することも根本的には必要でもありますので、今は投薬することを頑張りながら、できることをして様子をみていくことになるのだと思います。飼い主さんとの上下関係が本来の姿になることでも行動には変化が見られるかとも思いますので、焦らずに、そして気持ちをゆったりともてるように頑張ってみていただきたいと思います。